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post by Fumi Michihata
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サステイナブルコンセプトのミールキット Hello Freshを試してみる

2022年1月25日 18:20 - Miki Michihata
2022年初の投稿です。旧正月には間に合ったかな。
CES2022もオンラインで参加しておりましたが、フードテック分野では胸ときめくものを見つけられませんでした。もはやテックは、実用化の時代に、北京オリンピックのメディアセンターの食堂の様子は、まさにフードテックの集大成ですね。あのテのキャフェテリアを利用する時代になっていくのかなあと思います。しかし、やっぱり料理は、アナログで、野菜のしゃきしゃきしたものは美味しいなあなどと、正月の煮しめは、旨かろうが下手だろうが、自分で粗大から炊いたものが一番です。

さて、ドイツ発のHelloFreshが日本進出しました。欧米16ヵ国に次ぎ、アジアにおいては日本が一番手の市場として選ばれたようです。Facebookページに何度も初回の2回5,000円引き!とあるので、試してみることにしました。

いろいろなコースがあるようですが、週に1度、3食(×2人前あるいは、4人前)が送られてくるシステムです。出張多く、外食も高頻度という私には、難しいですが、週に3日、そして手元に届いてから、「4日以内に、5日以内に調理して下さい。」というもので、従来のミールキットのように賞味期限が工場を出てから2,3日内というよりも余裕があります。

(届いてからの賞味期限が長い)
 届いてから5日以内なら、しんどくない設定かなと思います。食材もそのように工夫されています。生鮮品のスキンパック!実は、販売されている場面や展示会でのサンプルなど見て触った経験はあれど、使うのは初めてでありました。こりゃ便利。お布団のような保冷バッグに包まれていた豚ロース肉と豚バラ肉のスキンパックは、まだ凍っておりまして、即座に使わないなら冷凍庫に入れておいてもいい感じでした(これはやっちゃいけないこととは思いますが)。また、もうひとつの主材料は、サラダチキン、これもチルドで長期保存ができます。夏期はどうかなとも思いますが、ヤマトさんのチルド温度帯、お布団保冷バッグでしっかり凍っており、これは安心です。逆に、冷えすぎて、バジルなどは、厳しい状態になっていました。

HeeloFresh_skinpackage_pork.jpg
<<簡単にはがせて、紙とフィルムごみになるのがいい!>>

HelloFresh_frozenbag.jpg
<<お布団のような保冷バッグ、これはリユースしないともったいないなあ~。>>

(日本型献立でなく、ひとつのメニューで質実剛健)
 届いた3品は、いずれも1メニューだけ、オイシックスのように組合せではなく、お肉も2人前で200g、サラダチキンも一人1パックと、ドイツ式。ボリュームがあります。一品直球勝負なので、副菜かお汁ものは、別に作る必要があるとはいえ、野菜のボリュームもそれなりで、これで十分満足できる量です。価格は、3メニューで送料300円別の5,000円ですから、1食2人前で1700円ほどです。

(エコが詰まっている)
 HelloFreshは、本国のサイトを見ても、サステイナビリティを訴求し、米国のBlueApronが調理は楽し、というのとは、すこし趣向が違います。キットはひとずつ茶色の紙袋に入っているし、できるだけプラスチックを排除する方向です。お布団のような保冷バッグも不織布っぽいのですが、これは立派過ぎて捨てるにはもったいない。いずれにしても、これだけ、キット化されるのに、無駄だらけとは感じますが、使い切れますし、家庭でのごみは最小限に抑えられます。また、サプライチェーンをできるだけダイレクトにとのことですが、さて、日本の複雑な食品流通のなかでどれだけ実現できるのかが興味深いところです。
HelloFresh_sustailbility.jpg
<<ドイツ出身、環境持続性にはこだわりあり!>>


1品、豚ロース肉のトマト煮をつくってみましたが、調理時間25分から35分とありますが、並行しながら野菜を切ったりして、写真も撮りながらで、25分。料理初心者ならもう少しかかりそう。そしてレシピの手順がちょっとわかりにくいし、間違いも多くあります。例えば、材料のところにパプリカとなっているのに、調理手順ではピーマンとか。もうちょっと作る側に立った手順が求められるように思います。
うれしいのは、レシピカードの大きなこと!A4、1枚厚手の紙に、写真入りで文字が大きい!小さい字のものはとてもアカン!です。QRコードでもレシピにたどり着けるようで、タブレットなどで見ながら調理できるといいですね。

HelloFresh_mealkit_pork&tomato.jpg
HelloFresh_pork&tomato_finished.jpg
<<キットの中身と出来上がり、野菜は盛り切れませんでした。ドイツ式ボリュームです。>>


 コロナ前は、ミールキットもかなり厳しい状況だったところが、ステイホームでミールキットも見直されているようです。調理や食べる時間を楽しめるのは、いいですね。ただ、調理疲れも目立ち、最近のスーパーマーケットも生鮮品は前年割れ、惣菜が人気のようです。BlueApronも冷凍のレディミールを売り出したとか、なんとか。料理は楽し、片付けはめんどくさい!毎日のことですからね。

今年もよろしくお願いいたします。

ミールキットのことは、このブログでも何度も書いています。 

2020年 6月 8日  「「おこもり化」でミールキットは受け入れられるか。」
2019年12月9日 「ミールキットは時短でない!令和時代のミールソリューションセミナー」
2019年 7月22日「今はなき「食品商業」」誌にビッグ4で各社ミールキット食べ比べ」 
2019年 5月9日 「AmazonGoミールキット試作レポート」
 まだまだありますが、探してみてください。
この記事の執筆者:
Foodbiz-net.com
道畑富美
サステイナブルコンセプトのミールキット Hello Freshを試してみる
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