ここ最近、スーパーマーケットの店頭で販売されるミールキットをよくみかけます。使う分だけの食材、調味料、そしてレシピのセットで無駄なく、手間なく、時短になるということで注目されているミールキット、食品商業8月号では、ビッグ4(ビッグの意味不明、態度がデカい4人)として、ミールキットを調理、試食してコメントしています。書店でのぞいてみてください。
食品商業では、チルドのミールキットを取り上げましたが、冷凍のミールキットもいくつか見かけます。先日東雲のイオンで買ったCOOKIT、筑前煮と酢豚のキット、試してみましたところ、煮物も酢豚もまずます、ただし酢豚の野菜の食感がちょいと厳しい。これなら、もう出来上がった惣菜を買った方がいいかなと感じました。販売期限のことを考えると、チルドのものはかなり厳しい。チルドミールキットの消費期限は、おおよそ製造日+2~3日くらいです。売る側からの視点に立てば、イオンのCOOKITのように冷凍にするなど、温度帯は考えないとミールキットの普及は考えにくいですね。
しかし、買う側からみれば、売る側の勝手は納得できません。米国で上場しているミールキット企業のBlue Apronは、最近では、これまたIPOを果たした植物由来の肉をBeyond Meat と提携するなど、株価低迷からの脱出を試みていますが、どうやったら生活に密着するミールキットになるのかな、まだまだクリアしていく壁がいくつかあります。
何度かミールキットブームはありますが、最近ではオンライン購入、デリバリー、またIOT家電など、様々な組み合わせで、私たちの食生活を盛り上げてくれるミールキットが定着する可能性は大いにあると思います。
私もいろいろ研究してみます。秋はドイツのANUGA、はじめ欧州へ行って、ちょいと調べてきます。そして、12月4日(水)には、サイエンスフォーラムでミールキットをテーマとしたセミナーでお話をする予定です。またご案内いたします。
参考記事 Forbes 2019.07.19 "Blue Apron Partners With Beyond Meat To Offer A Plant-Based Burger To Customers"