foodbiz.asia

post by Fumi Michihata
report

おこもり化でミールキットは受け入れられるか?!

2020年6月 8日 09:27 - Miki Michihata
4月の家計調査結果が公表されました。4月7日の緊急事態宣言発令以来の、不要不急の外出を避けた結果、4月の家計消費(二人以上世帯)は、前年の1割以上減。基礎的支出(住居や水道光熱・食費・保健医療サービスへの支出)は前年から微増ですが、選択的支出は前年の25.5%減となりました。

食費は、6.5%減ですが、学校給食を含む外食への支出は、65.7%減!家にいて家族で食卓を囲む生活が続くので、食肉(前年比19.7%増)、乳玉子(18.5%)、酒類(21%)、油脂類(21.6%)への消費、また穀類、野菜への支出が増えています。
惣菜への支出は、どうでしょうか。内食志向に傾き、当然あまり伸びてません、というか、減っています(▲1.6%)。特に、おにぎり、お弁当など主食的惣菜が落ちています。その内訳は、全国と東京都区部で表にまとめましたので、ご覧ください。

kakei_chousa_202004.jpg

惣菜のなかで際立って伸びているのは、調理済み冷凍食品。全国的、そして世界的にも冷凍食品は、長持ちする、また調理済みのものについては、加熱してすぐ食べられるという手軽さが、受けているようですね。安価で販売もされています。

そして、東京都区部に限ってですが、ミールキット(惣菜材料セット)が伸びていますね。ミールキットについては、このブログでもなんども取り上げていますが、
成城石井が、ミールキットを5月末に販売しています。早速購入してつくってみましたが、さすが味がよいです。値段もなんとか、税抜きで900円を切る価格。成城石井のお惣菜は、そこそこの価格なので、これとならぶとあまり高い気がしないのですね。不思議と。。うまいやりかたです。
seijoishii_meallit_uriba.jpeg

「食品商業2019年8月号」にてミールキット比較をしておりますが、あれから1年、冷凍ミールキットもいろいろ出てますが、やはり野菜の食感が課題。成城石井のミールキットはチルドで登場し、野菜の加熱方法も工夫されています。ただし、やはり日持ちが問題となるでしょうね。
自粛モードながら、食品業界のみなさんは、頑張っておられます。このミールキットの行方、今後注視していきたいと思いますが、、何度も言っているように、ミールキットとは何か、その訴求の仕方が課題。楽しみに見ております。

(*)家計調査は、二人以上の世帯を対象、注)の項目はピックアップした小項目の数字合計ですので、全体の合計には合致しませんのでご注意下さい。

この記事の執筆者:
Foodbiz-net.com
道畑富美
おこもり化でミールキットは受け入れられるか?!
  • 気に入ったらいいねしよう!
    FoodBiz.asiaは、広い視点でアジアの外食ビジネス情報をお届けします。