令和時代のミールソリューションと題した、サイエンスフォーラムもセミナーで講演をしてきました。食品メーカーや容器メーカーなど、30名を超える皆様にお集まりいただき、ありがとうございました。
コーディネーターの城取博幸先生から、欧州のレディミールの動向についてお話があり、その視点で日本の売り場における提案があり、そのひとつとしてのミールキットについて、私は、お話ししました。特に米国のミールキットの例をいくつか紹介致しました。株価低迷のBlue Apronほか、スーパーマーケットチェーンに買収された二社、Kroger に買収されたHome Chef、Albetsonに買われたPlated、また最近ではWhole Foods Marketの店頭でも販売しているAmazon Goのキットなど、飛び抜け成長しているわけではないけど、じわじわと広がっているのではないかと思います。
さて、日本の状況、スーパーマーケット店頭でも並ぶようになりましたが、もうひとつ売れているようには見えません。高いし、持ち帰るにはかさばるし、なにより、ミールキットって何かのかが十分に伝わっていないのに、手を出せる訳がありません。そして、セールストークは,時短、時短というが、時短目的なら惣菜買って帰るか、半額セールで買い置きしてある冷凍食品を食べるわ、というのが賢い主婦の選択でしょう。
いつものごとく、女ゴコロを理解しないおっちゃんたちがつくっているのですから、しかたない。
ミールキットは、時短でない。唯一、日本市場でミールキットを売っているのは、オイシックス。自前工場で製造しているから、これもいいんだな。スーパーマーケットは、結局外注しているから、いい値段になってしまう。そして、カンブリア宮殿に出演していたオイシックスラ大地の高島社長は,声になってない潜在的な需要を、顧客の話を聞くことで探っていると話している。
ミールキットの需要はあるはず。惣菜買ってくるだけでない、冷凍食品チンするだけでない、若い世代は,求めているはずです。ここにこそ、ミールキットの価値があるのだと思います。令和元年もそろそろ終わりですが、新しい年、どんな食生活が描かれるでしょう。
ミールキットは、本ブログでも、あれこれ紹介していますので、ご覧下さい。