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post by Fumi Michihata
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春はあっちこっちで冷食レディミール

2019年4月14日 17:03 - Miki Michihata
コンビニの冷凍食品売り場がすごい!今更ながらですが、安くておいしい。多くが大手メーカーによるPB商品です。オフィスのレンジで加熱してランチに、また一人の昼食や夕食、調理が面倒というときにはがぜん活躍アイテムとして、冷凍食品は揺るぎないものとなっています。一般社団法人冷凍食品協会の統計にも明らかで、家庭用・業務用ともに成長が続いています。
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<<市ヶ谷のナチュラルローソンです。安いものから高いものまで幅広く充実>>

 最近では、惣菜売り場にも、冷凍食品が登場しています。成城石井は、中華惣菜のPB冷凍食品販売をスタートしています。また、西の方では、阪急オアシスに冷凍惣菜が登場しています。その名も「ワンディッシュデリ」という、肉や魚と野菜を一皿にセットしたもの。パッケージもかわいらしく、惣菜売り場の横で販売する冷凍食品としては、新しいカテゴリーの冷凍食品です。製造しているのは、駅ナカでもおなじみ、おいなりさんの豆狸を展開する阪急デリカアイの商品です。
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<<その名の通り、付け合わせ野菜とお肉が一皿に、便利です。>>

 ミールキットにも、冷凍化の流れがきています。チルドのミールキット を販売していたイオンは、チルドから冷凍に切り変えたようです。以前、「クックキット」という名称でチルドミールキット売ってましたが、当然、日持ちやロスの観点から、冷凍にシフトしたのではないかと思います。黒酢酢豚や筑前煮など、オーソドックスなメニューながら、出来立てを家族に食べさせたい主婦の思いに合致しています。

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<<イオンモール岡山で、筑前煮や黒酢酢豚など、一般的なメニューで導入時にはわかりやすい方がいいですね。>>


 また、生鮮品にも冷凍化の波が来ています。水産物、肉類、またこのブログでも、取り上げています野菜の冷凍売り場が増えていますね。最近では、肉売り場、魚売り場の横に、冷凍のショーケースがおかれ、冷凍素材が売られています。

 品質管理、ロスを考えると、冷凍に向かうのは当然のこと。ただこうなってくると、家庭にある冷凍庫の容量は、足りなくなるのではないかと思います。高齢の方のお家を尋ねると、冷凍庫が別に一台ある光景によく出くわしますが、、家庭用の冷凍冷蔵庫や電子レンジに求められるものも変わってきているはずです。

 なにより、こうした新しいカテゴリーのもの、きちんと説明が必要ですね。消費者には、ようわからんのだと思います。開発・販売そしてコミュニケーションも大事です。イギリスの冷凍食品専門スーパー、ICELANDは、クックブックを出しています。フランスのピカールもLE MONDEから発刊されています。こういうコミュニケーションあればこそ、生活に導入されていくのだと思います。
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<<きっちりして本にして、売ってます。ペラペラのリーフレットじゃ捨てられるだけ。>>



本ブログでも、いままでミールキットについて書いています。ご参考までに。
 
2018.10.14 「米国ミールキットとつくってみる、食べてみる」 AmazonGOのミールキットを試しています。 
2018.9.12   「北京で、盒马鮮生 vs 小象生鮮のミールキットをつくってみた」 中国のIT系スーパーのミールキット
2018.8.5.20 ミールキット 日本では大手が本腰、米国では、click to mortarへの動き 楽天西友の冷凍ミールキットもありましたね

この記事の執筆者:
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道畑富美
春はあっちこっちで冷食レディミール
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