foodbiz.asia

post by Fumi Michihata
report

リアル販売で復活か?米国ミールキットをつくってみる、食べてみる

2018年10月14日 10:46 - Miki Michihata
日本でもイオン、セブンアイなど大手小売業も力を入れ始めたミールキット、アメリカでも、また盛り上がりを見せていました。夏にボストン・ニューヨークを訪れた際は、店頭でほとんど見つけられなかったのですが、SAFEWAY, Kroger系のFredMeyerとQFCsuper market、そしてAmazonGOの店頭で、絶賛!元気に販売中でした。オンライン販売だけでなく、リアルな店舗での販売というチャネルで、またMeal Kit ビジネスも活気を戻しているようです。多くがチルドで消費期限の短いミールキット、またサブスクリプション(定期購入)というしばりもあり、オンラインでは顧客にとって利用しにくい面もありますが、リアル店舗なら、食べたいときに買える自由度が上がります。

PLATED_at_SAFEWAY.JPG
<<BERKELEYのSAFEWAYで 惣菜売り場でもなく、生鮮売り場でもなく、微妙な位置に置かれています。>>

 SAFEWAYで売っていたPLATED(大手スーパーのArbertsonが2017年秋に買収したミールキット企業)は、大きな透明のプラスチック容器に入っています。両手で軽く抱えるほど、大きすぎて車でないと持って帰れませんね。
牛肉ステーキのトマトソースを購入。2人前19$です。レシピは、写真入りで12段階くらいに分けて説明してくれているので、わかりやすい。けど、トマトを切ったり、じゃがいもを切って茹でたりと、意外とめんどう。しかしながら、プチトマト1箱(33ケ入)を全部使ってつくるソースはおいしく、たまたまホステルの共同キッチンにいたアルゼンチン人のお兄ちゃんに食べる?と誘ったら、うん、うんと二つ返事で。。こちらは、思いがけずイケメンお兄ちゃんとディナーができて大ラッキー。牛肉の国のアルゼンチン人が絶賛しておりました。
PLATED_TOMATO_BEAFSTEAK.JPG
BEAF STEAK_PLATED.JPG
<<これは、本当にもう一度作ってみたくなるほど、シンプルでおいしかった。次は、キットを買わずにできそうな内容です。>>

 Kroger系のPREP+PAREDのミールキット、これは、包丁が必要か必要でないかというマークがついていて便利。包丁不用のケイジャン焼き飯(2人前18$、クーポンで15$)に挑戦。宿泊先が電子レンジしかなかったので、苦肉の策で、ジップロック調理してみましたが、玄米風ご飯のチャーハンで味はおいしい。インド産の海老は、背ワタもとってあり、約30尾ほど入っていましたが、フライパンでつくったら、さぞかしおいしいだろうと。。
これは包丁なしでできるので、ほんとパッケージに書かれている20分もかからず出来上がりそうです。
_MEALKIT_CAJAN_setPREP+PARED.JPG
PREP+PARED_MEALKIT_CAJUN_in_zipLOC.JPG
PREP+PARED_MEALKIT_CAJUN_finishIMG_3925.JPG
<<苦肉の策で日本から持っていたジップロックでつくる。フライパンでつくったら、おいしかったのになあ。海老は特に、、>>

 最後は、AmazonGOのamazon meal kits。これは日本に持ち帰り、つくってみました。
8種類あって、2人前20$前後。白身魚(ティラピア)のトマトソース煮と一番売れていたコリアンダーチキン(ロースト)をつくってみました。どちらも結構なボリューム、魚は320g、鶏肉は(見栄えのための骨がちょっとついて)、450gと、日本人なら3人前くらい行けそうなボリュームです。結構本格的に調理も必要で、調理時間30分とありますが、レシピがもう一つ親切でなくて、読み込むの時間がかかり、40分くらいかかります。でも、出来上がりは、まずまず。スパイスを多用してあり、本格的な料理が出来上がります。
amazonMEALkit seatle.JPG
AMAZON_MEALKITS_CORIANDER_chicken.JPG

AMAZON_MEALKITS_CORRIANDERCHICLEN_finish.JPG
AMAZON_MEALKITS_FISH TOMATO.JPG
AMZON_MEALKITS_FISHTOMATO_finish.JPG
<<レシピがコネコネし過ぎで、つくるのがめんどう。でも、それなりのご馳走感はあります、サラダもキットの一部。>>

小売でリアル販売のミールキット、2人前で20$前後で、アメリカの食材の価格を考えると高いかなあと感じますが、つくってみると、レストラン並みの出来栄えで、これはよいわ、と思いました。外食することを考えれば、安くつくし、つくる過程も楽しい。ただし、調理に時間がかかりすぎ、平日の夜の食事にはなりえないなあと感じます。どちらかというと休日、家族や友人と作って、食べて楽しむ要素の方が強いのではないかなあと思います。
また、詳しくは、後日レポートを書きますね。

このブログのミールキットについての過去の記事 
 「北京で、盒马鮮生 vs 小象生鮮のミールキットをつくってみた 2018.9.12」

 「ミールキット 、日本では大手が本腰、米国ではclick to mortarへの動き 2018.5.20」

 「米AmazonがMeal Kit 事業に参入、日本のミールキットはニッチで攻める 2017.7.20」
この記事の執筆者:
Foodbiz-net.com
道畑富美
リアル販売で復活か?米国ミールキットをつくってみる、食べてみる
  • 気に入ったらいいねしよう!
    FoodBiz.asiaは、広い視点でアジアの外食ビジネス情報をお届けします。