家庭料理に求められるもの、手間と時間短縮、そして見栄えよしと、主婦業は大変です。最近は、ミールキットも市場が広がているように感じます。こだわり野菜宅配のオイシックス、コンビニではローソン、セブンミール(セブンイレブンの宅配部門)、元祖ミールキットのタイヘイ、ヨシケイ、最近では、大手小売業も参入してきました。イオンが宅配事業「クバリエ」を本格的始動、西友も提携した楽天マートにてミールキットの販売を始めるようです。
(主なミールキット業態)
こだわり野菜宅配系 Oisix 「Kit Oisix」 らでぃっしゅぼーや「Meal Kit]
コンビニ系 ローソン「キチント」、セブンアイ「食材セット」
元祖ミールキット系 タイヘイ、ヨシケイ
GMS系 イオン「クバリエ」、ヨーカ堂、西友
生協系 「 COOP Deli 料理キット」「パルシステム 料理キット」
ベンチャー系 「Tasty Table」「ごちレピ」
ミールキットは、カットされた野菜、肉、魚介類などの素材と味付けの調味料がセットされたもの、包丁を使わず、レシピに従って10分以内くらいに調理が完結するというもの。定期購入がビジネスモデルのベースにあり、多くの場合、デリバリーされるというものです。
定期購入が気が重いという顧客向き、あるいはトライアルとして、実店舗でも販売している例があります。Oisixは、自社の実店舗や、駅ナカやグルメスーパーで販売しており、西友は、テスト期間ゆえか、いくつかの店舗で販売しています。東陽町店で購入したものは、タイヘイ作の冷凍キットでした。味は悪くないですが、エブリデイ ロープライスを謳う西友にしては、高いもの。チルドのピザが198円で売られている横で、780円の普通のおかずには、手を出しづらいです。
<<西友店舗で購入したものは冷凍で、全部自然解凍せよという指示、その段階でアウト さやえんどうは、後から追加分>>
米国では、何年かぶりのミールキットブームです。現在15億ドルの市場が、50億ドルまで成長するとも予想されていますが、すでに多くのプレイヤーが入り乱れている様相です。もっともシェアの高い(14%)のBlue Apronは、年々売上は成長していますが、利益は増えず、、上場したものの、アマゾンによるWhole Foods Market買収以来、株価は上場時よりかなり下がっているようです。顧客の開拓にかなりコストがかかっているようです。またアマゾン始め、他のスーパーマーケットチェーンのミールキット との競争も激化しています。
先日も、ホールセラーの Costcoと提携をし、Costco実店舗でBlue Apronブランドのミールキット が販売されるようですが、かなりディスカウントがされているようです。またNYなどでも、期間限定の pop-up ストアを展開されるようで、苦心しているようです。
ドイツ発のミールキット のHello Freshなどは、有名シェフにレシピを監修してもらうなど、グルメ化路線も導入したりしています。各社、ダイエットやベジタリアンなど特別な食のリクエストに応じたり、パーティなどのイベントなど、様々な場面でのミールキット を提供するなど、しのぎを削っているようです。
ミールキット の利用者は、おおよそ25歳から44歳くらいと、ミレニアルズを中心とした若い世代、結婚して子どもがいる家庭が多いようです。調理を教わってない世代、また子どもがいて「調理」というプロセスを楽しんだり、子供に見背たり、ただ時短・簡便だけを期待しているのではないようです。
<<たくさん野菜入ってましたが、一つずつ洗う必要があって、めちゃ面倒な調理工程でした>>
イオンのミールキット 2018年2月から
セブンアイの食材セット 2017年秋から関東地区でスタート、2018年秋から全国展開
西友のミールキット 2018年春から楽天マートにて
Business Insider 2018.05.03 'Costco now sells Blue Apron and the meal kits are 30% off"
Retail Leader2018.05.14 " Blue Apron goes allot on brick and mortar"
2017年7月 Foodbiz.asiaサイト 「米AmazonがMeal Kit 事業に参入、日本のミールキットはニッチで攻める」