プロントコーポレーションが東京丸ビルで、ロボット調理を導入したパスタ店「エビノスパゲティ」へ行ってみました。ソースと具材がお釜に入り、次に茹で上がったパスタが入ると、30秒ほどお釜が加熱されながら、パスタとソースが合わさり、そして更に盛り付けまで。その後のトッピングは、人間の手で。。それほど珍しい仕組みでもなし、すでに長崎ちゃんぽんのリンガーハットでは、自動で鍋を移動させていく機械や、このエビノスパゲティでも使われているチャーハン炒め機など、とうの昔に開発され、今では、リンガーハット開発株式会社という会社もつくって、自動化された厨房機器の販売やメンテナンスを提供しています。また、サイゼリヤは、厨房掃除でも皆避けて通りたいグリストラップの清掃を自動化するしくみを厨房機器メーカーと共同開発し、その販社も設立しています。 他にもJR東日本の駅そば店になど、外食店の厨房へロボットが導入される事例が増えています。
さて、エビノスパゲティ、プロント=サントリー親会社だけに、かっこいい見せ方。カウンターがあって、QRコードでメニューを読み取り、そこから注文する仕組みです。でも、紙のメニューはあるし、お姉さんは前に立っているし、口頭で注文してしまいました!トマトスパゲティ、おいしくいただきましたが、プロント価格と比較すると高いなあと感じてしまいました。同じく、丸ビル地下のお弁当もそれなりのお値段です。さすが丸の内経済圏。
<<トマトは、最後に人の手でトッピング、おいしかったです。>>
<<右向こうに見えるのが出発地点、ソースや具材が入ります。その後、茹で上がったパスタと加熱されて、左の方の盛り付け台へと運ばれます。>>
アメリカでも、ロボット導入をテストしている企業もあります。シカゴのレストランショーでも、ピザ生地伸ばして焼くまでの大掛かりロポットから、フライドポテト上げるロボットアームなど展示されていました。メキシカンブリトーのChipotleは、本当に人手不足でこんなかっこいい仕組みをつくっていたりします。ボストンで2018年開業のSpyceは、、タブレットで注文すれば、材料の選択と混ぜ合わせる作業をロボットがやって、サラダボウルができあがるというしくみですが、、ロボットがやっているのがおもしろくて集客していました。結局、サラダ業態のSweet Greenが買収したようです。
<<今年のシカゴのレストランショーNRA2022でも、ロボットアームなどはいくつか紹介されておりました。>>
<<Chipotle のロボットキッチン 盛り付け台、具材が多いし、注文も複雑でそれをアシストしてくれる。 QSRmagazineより>>
<<2018年夏 ボストンで見ました、食べましたのSpyce メカニック好きの男性客が多かったです。>>
ロボット、顧客にとったら、最初はおもしろさ半分ですが、やはり働いている人たちの面倒なところをどう軽減するかが肝心要。フライドポテトや麺を茹でる行程は、暑いし火傷のリスクもある。トータルで全工程をロボットがカバーするには、まだ時間もかかるだろうし、投資額も大きい。ロボットでなにができるか、、期待するところも大きいですが、ひとつひとつ着実に改善されるといいですね。
これまでの、ロボット導入についての記事は、こちらから。