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post by Fumi Michihata
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飲食店へのロボット導入実験 見てきました!

2019年10月29日 10:31 - Miki Michihata
 外食産業の人手不足は、長期的な課題です。今や外国人留学生などに頼って、なんとか回っていますが、根本的・構造的に変革しないと先は暗いと思います。そこで、ロボットの導入なども検討されています。古くから厨房機器などは工夫され、コンベアオーブンやフライヤー(コンベア式で、焼いたり揚げたりできる)が導入され、最近では、リンガーハットなどでは、餃子ロボットやちゃんぽんラインが活躍したりしています。

 厨房は、熱いし、力仕事だし、やけどやけがの危険もある。調理をもっと機械化、ロボット化は永遠の課題と思います。最近ではロボットアームでたこ焼きやいたり、天ぷら揚げたりと、様々なことができるようになっていて、厨房作業のロボット化には、期待が持てるなあ、勉強しないとなあ~と思っていたところ、RobiZy(NPO法人ロボットビジネス推進機構)による飲食店へのロボット導入事例のセミナーがあることを知り、参加してきました。

 セミナーは、食品産業の生産性向上事業への農林水産省の補助事業のひとつとして、ニチワ電機が取り組まれた自動搬送ロボット導入に実証実験事業についての報告と、実際にロボットを導入されているブロンコビリー新小岩店へ行き、皆でロボットをどう活用されているか見てみよう(食事も含めて)という内容でした。
導入されたロボットは、調理の場ではなく、サービスの場面、下膳の機能を担うもので、自走することもできるし、ひとについて動くこともできる、ワゴンが動くタイプ。お客様が席を立たれた後、登場し、ステーキやハンバーグが主力メニューゆえの、鉄板など重い食器、またセットメニューが通常で、多種類のお皿を片付けます。というより、片づけるのは人ですが、食洗器のあるところまで運んでいくのがこのロボットの役割です。なかなか片づけられないのが悩みを解決し、客数も増えた(売上も上がる)とのことで、効果は上々だそうです。
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<<バスボックス(洗い物をいれる箱)を2段積み、ワゴンを運ぶロボット>>

集まっていたのは、ロボット、技術側の企業のかたばかり、飲食業からはほとんど参加がありませんでした。関心はあるはずなのに、、ちょっと残念ですが、、やはりロボット導入となると、コスト、新たな投資が心配になりますが。このロボットは300万円、メンテナンスや保険料なども含め、週末に売上が数万円アップすることを考えれば、短い期間で投資回収ができるとのことです。
 それよりも導入の課題は、導入する場所が、整理整頓されているか、5Sが行き届きているかが、最も大事なポイントだそうで、ロボットがスムーズに動ける場の確保が最大難関点とは、、百席以上あるようなファミレスタイプがターゲットと思いますが、ロボットが動けるようには設計されてないし、通路は狭いし、段差もあるし(3cmまでは大丈夫とのこと)なあと、ロボット用のスペースを確保するには、既存の店舗では難しいところもあるようです。そしてもうひとつは、導入する店舗の店長以下、それを使うスタッフの理解が必要不可欠だそうです。ロボット導入したら、こんだけいいことがある、もっと活用して売上を上げよう、生産性を上げようという意欲がなにより大事とのこと。

 ロボットを見て、よく働いていいなと思いますし、また一面、メカ好きの私などは、動きがかわいらしい部分もあります(好みによりけり)。米国ですでにロボット導入型のファーストフード、ボストンのSpyceやサンフランシスコのCAFÉ Xなど、働くロボットのサマがおもしろいところで、集客の導入口につながっていく部分もあるかと期待します。

 また、技術者と使う側の、ロボットに対する概念、大きなギャップがあることにも気がつきました。もっと導入が進むといいですね。

ニチワ電機の実証実験の補助事業報告書は、こちらに 

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<<このサービスは、やっぱり人間の手でお願いしたいです。キレイな手ですね~。>>


この記事の執筆者:
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道畑富美
飲食店へのロボット導入実験 見てきました!
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