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post by Fumi Michihata
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値上げの波で、またも家庭調理回帰に(米国FMIレポートから)

2022年10月10日 21:15 - Miki Michihata
10月に入って寒いですね。食品やいろいろな値上げがあって、フトコロも寒い感じです。9月は、連休に二度も台風がやってきて、小売店も振るわかなったようです。また10月も寒いし、連休に雨は降るし、今月からの全国旅行割に期待?!なんとも一時的な政策には、期待が持てません。

さて、日本の値上げどころでない、欧米では、買い控えもあり、オンラインで買い物というのも、ちょっとトーンダウンしているようです。米国のFMIレポートを見てみると、惣菜や外食などのフードサービスに春頃までには向いていたけど、値上げとともに、6月あたりから、単価が上がっているので売上はいろいろなものが上がっているけど、買い物点数は、結構減っているようです。

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<<Costcoで。こんあ細やかなポーション冷凍ステーキ グラスフェッドの牛肉>>

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<<日本のスーパーか?と見紛うばかりのチーズ盛り合わせ Wegman Broloklyn店にて>>

5月の米国視察でも報告したように、あの無駄遣いアメリカでも、ポーションが小さくなっていたり、小分けになっていたりしているのは、食材を無駄にしたくない消費者ニーズから来てるんだなぁと改めて思ったりしています。ミレニアルズ、Z世代は、調理が苦手、それ故、レシピや調理手順を求めているだろうから、作りきり・食べきりサイズ、またミールキットにもこれから需要が増えてくるでしょう。Progressive Grocers誌による食品小売業ランキングにおいて、Blue Apronは、100位にランクイン、ドイツ発のHello Freshは、50位につけています。

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<<シカゴ郊外のグルメスーパーFresh Marketのミールキット ちなみに脇には55ドルのワインが置かれています。>>



コロナや価格上昇という要素もありますが、若い世代の求めるものが、大きく食品小売業の品揃えにも反映しています。米国でもドカーンと大容量の売り方はいまだマジョリティですが、この細やかな売り方もある程度、市場が伸びていきそうに思います。

情報は少し古くなりますが、5月の米国視察の報告は、FRUXグループ様の「惣菜のわかる八百屋塾」にてアーカイブしてもらっています。


この記事の執筆者:
Foodbiz-net.com
道畑富美
値上げの波で、またも家庭調理回帰に(米国FMIレポートから)
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