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post by Fumi Michihata
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わたし食べる人、ぼく運ぶ人

2022年5月31日 11:02 - Miki Michihata
アメリカに行ってきました。2019年9月以来、おおかた3年ぶりです。ニューヨーク、シカゴ、そしてアイオワ州のデモインと回ってきました。インフレはすごい、円安も加わって、毎晩、帝国ホテルに泊まってるんかぁ、くらいの出費でした。マクドナルドのチーズバーガーが9ドル!朝マックで、エッグマックマフィン、ハッシュポテト、カプチーノのセットで約1,200円でした。

ともあれ、コロナで変わったこともあれば、変わってないことも色々見てきました。
なかでも、ニューヨークではデリバリーの自転車やバイクがめちゃくちゃ増えていること、グルメスーパーの店内では、客よりもデリバリーの注文をピックアップしている人のほうが多いこと、宅配が増えています。なにより、渋滞もあるし、高層階に住んでいたりすれば、買い物に出るのはめんどうですね。Bloombergの5月16日の記事に、デリバリーサービスのマーケットシェアが出ていましたが、さすがにコロナを契機に増えています。このシェア通り、UBER、DoorDashはよくみかけました。

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 << 米国市場における食事宅配のセールス推移 Bloomberg 2022.5.16より>>



お昼時のマンハッタンは、配達の人が出待ちしていて、すごい人数です。注文する人と運ぶ人の格差というか、そういうものを感じずにはいられない感じ。日本の気楽なギグワーカーとは異なる雰囲気です。ブルックリンに昨年秋にできた高級スーパーWegmanの店内もすごい。夕方の時間は、ピックアップする人が店内を行き交っていました。
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<<お昼時は、デリバリーの自転車があふれます。Madison Ave. 23丁目付近です>>

私も配車機能としてのUBERを何度か利用しましたが、明細を見るとドライバーの取り分はどれくらいなのかなぁ~と考えてしまいます。一生懸命運んで、いくらくらいになるのだろうと想像すると、なかなか大変です。日本は、運ぶ人が注文することもありますし逆もあります。ここ米国では、それはないのだろうなあと考えると、はっきりした社会であることを改めて感じます。

 ただ、帰国時JFK空港までのっけてもらったUBERのおじさんは、バングラデシュ出身で3人の子持ち。以前は、レストランで働いていたけど、夜の仕事は、犯罪の危険もあるし、時間も自由にならないしと、UBERを始めたと。収入は減ったけど、こっちのほうが断然いいと話していました。
傍目で見るよりデリバリーの仕事も楽しんでいるのかなぁ。配車と違って、時間が限られているだけに、しんどそうな感じもしますが、これから暑くなる季節、またデリバリーの需要も増えていきますね。

ちなみに、2015年5月にUBERが食事の宅配を導入した時期に、シカゴでUBER EATSを頼んだことがありました。当時は、車で、決まったメニューを積んで、走りながら注文を受けていたようです。ずいぶん進化しましたね。

この記事の執筆者:
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道畑富美
わたし食べる人、ぼく運ぶ人
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