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post by Fumi Michihata
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冷凍食品 フローズンチルドな使い道

2022年4月 1日 21:03 - Miki Michihata
先日、リニューアルされたライフ志紀店(関東の志木でなくて、大阪府八尾市)に行ってきました。ペットフードが4列も並び圧巻の売り場、なんでも、新商品1,000種類以上扱う西日本最大の旗艦店だそうです。

冷凍食品の売り場もすごい!アイスクリームやデザートも含め、16面の冷凍ショーケースがレーン、それぞれのエンドには、プラントベース商品や低糖質商品、ミールキットなど話題性ある冷食が並び、ど迫力。同社リリースによれば、650種類以上も品揃えがあり、レストランなどの専門店冷食や介護食ワンプレート冷食も並んでいます。毎日食べても飽きないなあ~と思いつつ、みておりました。
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<<毎日1品ずつ食べても、2年かかる圧倒的なアイテム数>>

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<<>美味しそうな韓国料理冷食、そういえば、一番売れてそうなのは、CJの餃子でした。CJ営業マンが売り場チェックしてました。>>

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<<こちらは、東銀座の「俺の」の売り場。これらもライフ志紀店で専門店カテゴリーでひとつ棚ができてました。>>


コロナをきっかけに、冷凍食品の消費量は、世界的にも伸びており、国内出荷額において、家庭用と業務用のシェアが逆転。従来業務用が主だったものが、家庭用が主となり、スーパーの売り場を見ても多様な商品が出回っていることがわかります。また通販においては、レストランチェーンや有名ラーメン店のメニューが冷凍化された調理済みの冷凍食品が売れているようです。また、自動販売機や無人販売など、新しい売り方が開拓されています。

スーパーでは、家庭用の解凍・加熱・調理してもらう冷凍食品のみならず、バックヤードでも冷凍食品が活躍しています。惣菜の材料として、また「フローズン⇒チルド」と言われる、自然解凍して販売される商品(たとえば、冷凍さんまなど、商品名に(解凍)と表示されています。)もあります。日本冷凍食品協会の令和2年度自然解凍調理冷凍食品の生産統計をみてみると、自然解凍される冷食が、業務用の和惣菜や揚げ物カテゴリーで前年の1.5倍くらいに増えています。家庭用では、お弁当向け自然解凍冷食が一般的になっていますが、この「フローズンチルド、我々は、フロチルと呼んでます)」、知らぬ間に惣菜やレストランで口にしているのかもしれません。

先日お邪魔した京都ノムラフーズさんが運営する「京都のむら」は、まさにフローズンチルドを外食で提供しています。自社で調理し冷凍した惣菜を、自然解凍しておばんざいとして提供しています。おばんざい数種とごはんとお味噌汁で、朝7時から朝食・昼食需要に応え、盛況で、予約なしでは食事できない繁盛ぶりです。和え物6種、煮物4種と日替わりで肉料理など1品が並び、客はこれらから4種、6種、、と選ぶことができるしくみです。外食というより、新しい冷凍食品の提供方法とも言えます。

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<<四条烏丸近くの京菜味のむらの店頭。お昼は大行列となり、100食限りの整理券が配られる。実際には150食ほど売れるそうです。>>

この記事の執筆者:
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道畑富美
冷凍食品 フローズンチルドな使い道
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