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post by Fumi Michihata
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ドイツ食品展示会ANUGAから

2021年10月18日 15:11 - Miki Michihata
今までは、どこでもホイホイ行ってましたが、帰国後の自宅待機は厳しいので、国内でおとなしくしています(今のところ)。なので、先週9月9日よりドイツで開催された食品見本市ANUGAをオンラインで参加しました。自宅のPCから、展示会内のツアーやセミナーの視聴、またブースへの訪問も参加者同士のネットワーキングも可能です。すごいことですね~。

98ヵ国から、7,972もの出店者が集うANUGAは、パリで開催されるSIALと交替に隔年で開催されています。今年のトレンドは、
①Alternative Meat Proteins (代替肉、タンパク) 
②Clean Label (人工的な原料を使わないことや低糖分など、植物性、また自然の香料など使用したもの) 
③Convenience & Snacking (利便性、又スナッキング、食べたいときに片手などで食べられるもの) 
④Free From& Health Food(Clean Label 同様、余計なものを添加しない、例えばグルテンフリー、糖質フリーなど)
⑤Plant-Based Proteins or Food(代替と言っても植物を原料としたもの)
⑥Superfoods & Ancient Grains(スーパーフードや古代穀類)
⑦Sustainably Produced or Packaged (環境持続性の高い加工や包装)などが挙がっており、

重複するものも多いですが、結局、環境ファクターが強烈です。セミナーもそんな話ばかりです。実際ドイツに行けば、肉食メインの食卓が繰り広げられていることと想像しますが、ここ最近のニュースでは、ベルリン大学のカフェテリアでは畜肉排除、また英国での畜肉消費が17%ほど減っているなどと流れてきますので、代替肉へのシフトは、ただの流行りだけではないようです。

ほかにもトレーサビリティ、また加工の少ないもの(less または、minimum processingと言ってました)、馴染みのある(familiar)材料などというキーワードもよく聞かれました。ステイホームを余儀なくされて、惣菜、特に冷凍食品の話題もよく出ていました。これらの食品と、デリバリーの組合せで、食品の購入は大きく変化していくのは、万国共通のようです。

正直、現物をみないとわかりにくくブースの訪問や商品の説明を求めることできませんでしたので、主催者側のメッセージだけしか得られませんでしたが、欧州の方向性とは、こういう方向であるのだなと理解しました。
(2年前 2019年の第100回ANUGA視察記はこちらです)

驚いたのは、メインステージでのセミナー講師やパネルディスカッションでのパネラーたちの多くが、自宅からカジュアルな服装で、リモートで参加要ることでした。実際に見に行かないんかい?!という印象ですが、通信環境が整っていくと、当然そうなるのでしょう。こちらは、途中通信が切れたりして、5Gとかも必要なんだと実感したのであり得ました。


この記事の執筆者:
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道畑富美
ドイツ食品展示会ANUGAから
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