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post by Fumi Michihata
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外食メニュー、冷凍化、ミールキット化が加速する

2020年8月23日 12:45 - Miki Michihata
  6月の外食売上少し戻っていましたが、ここに来て、コロナ再燃のニュース(感染の状況、事実よりメディアの伝え方による影響が大きい)で、7月の状況は、またちょっと停滞しているでしょうか。

 個人店からチェーン企業まで、ほとんどの飲食店がアクションを起こしています。残念ながら、後継のことを勘案して閉店を決める老舗もありますが、来店できないお客様へ、積極的にアプローチしています。デリバリー、また厨房機能だけをもつゴーストキッチンの事業化、またキッチンカーへの販売へとシフトする店もあります。外食応援隊としては、できる限り、知り合いの店に出向いたりしていますが、社員に会食や外食を禁止する企業も少なくないようで、ステイホームを強いられる顧客に、いかにお店の味、雰囲気をお届けするか、工夫を凝らしております。

 いち早く、メニューを冷凍にして、オンラインで販売しているところもあります。都内で十数店のタイ料理店を展開するスース―チャイヨーは、自粛を受けて、店で提供している料理を冷凍にして、オンラインで販売しており、なかなか好調とのこと。私も購入してみましたが、揃いにくい材料をあちこち買いまわる必要もなく、手間もかからず、台所も汚れない、友人を呼んでも見栄えの良いものができるで、だいたい4人で、ガッパオ2パック、ガイヤーン1、ラープーガイ、タイカレーを1パックずつ、およそ、一人分千円くらいで、豪華なタイテーブルができあがりました。うん、これいいなあ。
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<<めんどくさがり主婦にはぴったり>>


 ミールキットを販売している店もあります。ワンダーテーブルの運営するシュラスコ料理、バルバッコアでは、バーベキューセットを販売。
動画も上がってます。クラフト紙でできた使い捨てできるコンロと肉のセットです。あら、この使い捨てコンロAmazonでも売ってますね。これいいですね。
また、焼鳥有名店 鳥幸では、コンロ込みで、焼鳥ミールキット販売。このブログでも、米国のサブウェイやパネラブレッドが、店で使用する食材を販売していると書きましたが、飲食店のミールキット。これは、いいなあ。楽しい。

一方で、店を移動するキッチンカーも増えています。東京都による移動販売の許可数も年々増えていて、2018年は、約3千台ですが、自粛モードの中、さらに増えていくように思います。
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<<赤坂でキッチンカーで頑張っているうどん屋さん。コロナ前は、神田と新橋で、昼は200食限定でやってたそうです。>>



 商品の提供の仕方が大きく変わる飲食店も、やはり質の高いこと、飲食店での体験、そして、単品ではなく、なにか集いの食卓で再現できるような商品の開発が求められます。
また、オンラインで料理教室などもできるでしょうし、、これらのことをやっていくのはなかなか大変なことですが、消費者にとれば、新しい食体験ができて、新しい外食の楽しさも増えていくように思います。

 

この記事の執筆者:
Foodbiz-net.com
道畑富美
外食メニュー、冷凍化、ミールキット化が加速する
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