バンコクに行ってきました。3カ月に一度くらいの頻度で訪れますが、訪れるたびにスーパーやコンビニに並ぶものや並べ方が劇的に変わっています。そのスピードの速さに驚かされます。コンビニの棚を見ても、焼きたてパンにチルドの調理パン、、最近では、パックサラダなども売られていて、提供する側も受け入れる市場側もすごいなあと思ってみています。屋台のおばちゃんたちのメニュー開発力も目を見張るものがあります。いち早くトースト(バンコクでは、after you というハニートーストのカフェがめちゃくちゃ当たっています)、サンドイッチ、サラダなど、勉強熱心、スピード感あり、ノックアウトされます。衛生管理はさておき、新しいものを受け入れる貪欲さは、かつての日本の姿を見るような気がします。
さて、その発展ぶりの裏には何があるのでしょうか。
今回は、ホスピタリティ産業の教育機関が集まる学会に参加しました。幹事校であるデシタニカレッジは、あのデシュタニホテルが運営するホテルスクールです。素晴らしい施設をもち、料理、ホテルマネジメントをインターンシップなどを含む実習とともに人材育成を進めています。
タイの学校?などと、多くの日本人は、たいしたことないだろうと、考えるところでしょう。
でも、ローザンヌはじめ、名だたる教育機関とも提携し、料理の分野では、コルドンブルー、ポールボキューズ、また日本の辻調理師学校などと提携しています。1992年に設立された学校ですが、今年秋には、マニラ校を開設するそうです。フィリピン人は、英語がうまく、ホスピタリティ産業で即戦力として育成しやすいというのがマニラを選んだ理由だそうです。まずは英語、設立から現在に至るまで、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンから人材を呼び、英語を身につける、そして専門の知識や経験を、、とスピード感をもって、国際化に対応してきたのだと思います。
ちょうど学会初日には、タイの観光とスポーツ振興担当大臣(日本にも来られてました、かっこいい女性です)のスピーチもありましたが、行政機関でも、積極的に外国人をアドバイザーとして登用するなど、先端のノウハウを取り入れているようです。果たして、日本の行政機関に、外国人はどれほどいるのでしょうか???
長くなりました、食品業界に話を戻しますと、大手ディスカウントのビックCは、野菜の売り場や冷凍食品の売り場もオープンショーケースからクローズドのものへ、ひゃー、日本よりキレイやん!です。(2016年2月ラマⅣのビックCにて) ビックCは、タイの大手、セントラルグループですが、以前出店していた仏カルフールの店舗も買収し、現在に至るですが、、その際、ノウハウある人材をも引き取ったのでしょうね。
<<2016年2月に訪れたビックCの野菜売り場>>
セブンイレブンもびっくりです。焼き立てパンがきれい並んで、買ってみたら、意外においしい!しっかり日本人からチューっと吸収しています。ご承知の通り、セブンイレブンのタイ側パートナーは、巨大アグロコングロマリットCPグループです。
<<上記セブンイレブンの焼き立てパン、25バーツほどでおいしい>>
今日(5月22日)の日経新聞に、タイの経済アカンと書かれていましたが、ビジネス界は、しっかり着実に、腕を磨いているように感じます。もちろん、地方との格差、政治いろいろな問題はあると思いますが、なんかタイ人のほうがクリエイティブなんではないかと感じています。
<<思いっきりええ加減ですが、真似するにもすごく上手になってきました>>