新年おめでとうございます。
子供の頃は、元旦は百貨店、スーパー、商店街どこも休みでした。唯一、行楽地や初詣で客で賑わう神社や寺の門前では、店が開き、屋台なども出ていたものです。が、今やどこも元旦から営業しています。年中無休を掲げる国は日本くらいかもしれません。クリスマスにテキサスに行ったとき、郊外のモールもウォルマートも閉店、中国料理レストランくらいがオープンしていたほどでした。ヨーロッパでは、日曜日はがっちり休み、南の方では、昼休みは、しっかりお休みというところがほとんどです。日本のおもてなしは素晴らしいと言われていますが、日本のサービス産業の生産性は、他国に比較して低いと言われています。指標の設定にもよるようですが、生産性の低さは、おおよそ想像がつきます。
ピザチェーンのピザーラは、自社の話題提供にと、ピザブラックというサイトを掲載しています。ピザブラックは、ピザーラとは真逆の架空のピザチェーンで、食材も不当表示、そしていい加減な作り方であくどく利益を上げているという設定、社長を俳優の遠藤憲一さんが演じていて、ライバルと目するピザーラを盛り上げています。一度学生に授業で見せたら、おおウケでした、、そのピザブラックは、お正月は休業なのだそうですが、それがネット上で話題になっていると、息子が教えてくれました。
どのように話題になっているかと言うと、「お正月休業、電話かけてもでないよ~」というピザブラックの方がまとも、「ピザーラの方がブラックやん」という投稿もあります。
飲食業界はじめサービス業の長時間労働が話題になっています。決して、給料が安いということではないと思いますが、経営者の価値観を押し付けてしまっているところに、問題があり、雇用する側と雇用される側の溝は埋まりません。
ミレニアル世代と言われる若者の価値観は、大きく変わっています。好きなことをやるために、正社員として雇用されることを望まず、時間給や契約で雇用される方を選択する若い人たちも、飲食業界には多いと聞きます。そのような仕事に対する価値観が、世間一般に認められてないのですよね。時間だけでなく、仕事の出来高で雇用する仕組みもあるでしょうし、また子育てを優先しながら、働きたい主婦、また、まだまだ働きたい定年退職者もいるでしょう。働きたい働き方が変わっていくのだから、雇用のしくみも変えていく必要がありますね。
そして、若い世代には、ワークライフバランスではありませんが、シャカリキになって働くというよりも、自分のやりたいこと、仕事や家事、そしてお金を稼ぐことの優先順位が、私たちの世代とか明らかに変わっているように思います。雇用だけでなく、サービス業の営業スタイルも、若い世代に向いていくことも考える必要があると思います。昨年生まれた赤ちゃんは、100万人をなんとか維持したそうですが、今後の人口構造を考えると、飲食業も営業時間の見直しなども必要になってくるかもしれません。最近は、三越伊勢丹が2013年から首都圏の店舗で、営業時間を退縮したり、定休日を復活したりの試みをしています。従業員の労働環境を改善することでサービスの向上を図るとういことです。
<<ソムリエ、シェフのご夫婦、奥さんの焼くパンもサイコ― chiori>>
私のお気に入り、荒木町のワインバー、chioriさんは、昨年の夏、店を近くに移転したのですが、その理由が、店が大きすぎて、忙しすぎたから、、と。小さい店の方が、ぼくらもゆったりできていいんですと。売上だどうとか、と言う時代じゃないんですね。ということで、今年もよい年を!(ソムリエ、シェフのご夫婦、奥さんの焼くパンもサイコ―)