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post by Fumi Michihata
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ミレニアル世代の食マーケット 

2014年7月 9日 13:29 - Miki Michihata

 最近、世代の壁を越えるのはとても難しいと感じます。ファミリーレストランのロイヤルホストが料理やサービスを見直し、ひと手間、ふた手間を加えることで改善し、業績を上げていると言われています。しかし、今まで来ていた客が戻ってきただけではないかと、私はみています。実際に、店に訪れてみると、いったん離れていた団塊世代中心の客層が戻り、その子、孫世代が、団塊世代の裕福な財布にくっついて来ているだけのような印象を受けます。果たして、子世代、孫世代が選択権を持ったとき、ロイヤルホストを選択するでしょうか。選択の可能性は低いと思います。もちろん、子世代、孫世代が、親世代の志向を継ぐ可能性を否定するものではありませんが、育った時代というのは、わたしたちの意思決定や行動に大きな影響を与えるものであると思います。情報化、グローバル化の中で、親からの影響以上に、時代が与える影響は、大きなものとなっています。食、ファッション、音楽、エンターテイメント、、世代間ギャップというのは、ますます深くなっているように感じませんか。

 米国では、デジタル機器やインターネットに幼い頃から慣れ親しんだ、80年代から2000年代初頭に生まれた世代を、ミレニアルズ(Millennials)、あるいはエコブーマーと呼んでいます。彼らが、今米国の消費を大きく変えているように感じます。Food Navigator USAの7月7日付に記事によると、オーガニック、non-GMO(遺伝子組み換え農作物でないもの)、サステイナブル、ヘルスといった、スペシャルティフーズのマーケットが拡大しており(2012年には9.6%、2013年は8%の伸び)、2013年には、880億ドルの規模になっており、これは小売市場の10.4%のシェアに相当するとあります。主要小売業において(なぜか,Trader Joe's,WholeFood Market, Wal-martの数字は除くとありますが、)、売り上げの6.3%を占めているとあります。高価ではあるが、環境や健康について価値を認める若い世代の購買がこれらに貢献しているのでしょう。 


外食の分野においても、ミレニアル世代をひきつける業態が多数出現しています。

いわゆるファストカジュアルレストランに、さらに、ナチュラルやエコといったキーワード、そして健康やあるがままといったキーワードのフードメニューや店のデザイン、コンセプト、自然体ながらおしゃれな感じのQSRレストランも多数出てきています。最近、スターバックスコーヒーに買収されたベーカリーカフェのLa Boulange は、その名の通り、フランスのおいしいパンを主体に、サンフランシスコベースのチェーン店ですが、現在21店舗展開中です。QSR magazine 誌に、今後楽しみな業態がいくつか掲載されています。

http://goo.gl/be4NcW

日本でも、ミレニアル世代のためのミレニアル世代向けのカフェがいくつか出てきています。われわれ旧世代には、なかなか追いつけないなあという部分もあります。完璧負けていますが、今後もウォッチしていきたいと思います。


shotobakar2014.jpg<<予約のとれない店 松濤のバカール、ソムリエ、シェフは有名店出身のミレニアル世代、自分たちも楽しんでやっているところがすごいです。>>


この記事の執筆者:
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道畑富美
ミレニアル世代の食マーケット 
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