2022年度版の惣菜白書が、(一社)惣菜協会から発行されました。
2021年の惣菜市場規模は、10兆1,149億円。昨年度の落ち込みからは回復していますが、コロナ前の2019年度の10兆3,200億円には戻らずというところです。
コロナ直後の2020年は、ステイホームで家庭内食へ回帰傾向が見られ、スーパーマーケットでも生鮮品の売れ行きが好調でした。が、2021年には、調理疲れも見られ、惣菜へ需要が戻ってきているようです。全国スーパーマーケット協会の月次統計をみると、生鮮品より惣菜の売上が好調であることがわかります。昨年度の惣菜白書は、何度かの緊急事態宣言で働く人が激減したオフィス立地のコンビニや休業を余儀なくされた百貨店などもあり、2020年度は異常値とみなして、このブログでは、コメントしていませんが、大きな流れとしては、今後変わらず、食料品スーパー、コンビニ好調が続くのではないかと思います。
今回の白書では、各業態100社にアンケート調査を実施し、2024年の予測についての回答を得ているところが興味深いです。なかでも、2021年からの3年後、各業態(惣菜専門店、百貨店、総合スーパー、食料品スーパー、CVS)の売上予測は、概ね106~110%で、全体としたら109.3%の伸びという予測がおもしろいです。惣菜への需要は増えても、人口減にどれだけ耐えられるか、というところかと思います。
人口は減る、世帯人員もますます2人、1人と、自分の周りを見回しても、1人、2人の高齢者世帯。一世帯ごとにエネルギー使って、調理する労力、片付ける労力を思うと、本当、どこかに集まって食べたほうがいいのでは?と思いますが、なかなかこれができない難しさ。それに応えるのが惣菜であると考えます。が、もう少し踏み込んだ形で、なにかできないかなあ~と、こども食堂まではいなかくとも、、無責任な町内会長は考えます(笑)。
食料もエネルギーも、どんどん値上がっていく。食のスタイルについて、抜本的な改革が必要なのかもしれません。
2019年度以前の惣菜白書についてのコメントは、こちらから。