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post by Fumi Michihata
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家庭調理を「火」から見直す

2023年11月20日 18:24 - Miki Michihata
コロナパンデミックで家庭調理へ回帰したとはいえ、家庭でじっくり調理というのは、昭和の時代、専業主婦と働くおじさんとその子どもに構成される家族というなかで語られた過去のものとなりつつあります。料理家と称する人達による料理動画やテレビ番組をみると、だしの素やめんつゆなど、旨味が投入される。素材と基礎調味料だけでも十分おいしいのになぁ~と見ています。もちろん、どっぷり昭和の私は、必要とあらば、昆布、いりこ、鰹節でだしをとっている。若い世代は、ファーストフードや加工品の味付けにならされて、うま味なくては、物足りないのでしょう。

 さて、こんな時代にあって、調理しようと、調理を楽しもうと、周辺企業は頑張っています。と、その片棒も担いでもおります。先月のことになりますが、給湯設備やガス調理器を製造・販売するノーリツと多重鍋のVitaCraftによる、料理デモンストレーションに参加してまいりました。どちらも神戸の会社、うちの母は、VitaCraftの大ファンで、昔に張り込んでいくつか購入して、もう何十年も使い込んでいます。という縁もあります。一方のノーリツは、制御しにくいと思われるガス調理を「温度」でコントロールするというビルトインガスコンロ。鍋底の温度を一定に保つしくみらしいです。

家ではうまく焼けないと敬遠しがちな「厚いステーキ」、これまた火の通りが心配な「チキングリル」そして、デザートには、「鍋でスポンジケーキ」の実演がありました。キーワードは、「温度調理」、途中で、いじらないこと、ひっくり返したり、フタを開けたりしないことです。温度を一定に保ってくれるガス火に任せておけばいい、オーブン料理に近い感覚かなとみておりました。
NORITZ_kitcnem_orche.jpg
<<鍋底の温度をコントロール、こちらで温度も一定に設定できる、スマートコンロですね。>>

NORITZ_cooking_kitchen.jpg
<<ステーキ、いい具合に焼けておりました!これはやってみたいかも。>>


冷凍食品もいいけど、電子レンジでは時間かかりすぎ、ささっと炒めたり・煮たりの方が早い、という声も聞かれます。またこのノーリツのコンロをPRしてくれるのは、辻希美さんと杉浦太陽さんご夫妻、育ち盛りの子どもさんもたくさんおられるとのことで、今では死語となりそうな、ファミリーには、ガス調理は、やはり重要なものです。ガスは、ずっと見てないと危ない、コントロールが難しいと思われていたところが、それらが技術改良でコントロールが容易になると、もっと使われるようになるかもしれません。

IHも安全でいいのですが、炒める、焼くが難しい。やはり「火」は重要ですね。お茶の世界でも、炭は、お金もかかるし、扱いも大変。それでも、炉開きして、火の温かみや香りなど、電気では替えがたいものがあります。
扱いやすくなったガスの火、今の家では、望むべくもないので、、引っ越し考えるか?!

この記事の執筆者:
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道畑富美
家庭調理を「火」から見直す
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