5月9日、ガス給湯機やキッチンのガスコンロなどの住宅設備機器のメーカーである株式会社ノーリツよる新製品の発表会がありました。現代では、キッチンカウンターに当たり前のようにガスコンロがビルトインで設置されていますが、私の子供の頃は、ガス管のついたコンロが置かれていてマッチを擦って火をつけていたような記憶があります(昭和!)。1978年、最初にビルトインコンロを作った会社、ハーマンをグループ会社(100%子会社)として有している同社は、新たな製品とともに「温度調理」を提案、とともに、「毎日の調理をもっと楽しくプロジェクト」も発足されました。弊社Foodbiz-netも、この活動に賛同し、今後、様々な活動にご協力いたします。多層構造の鍋、VitaCraft 様やキッチンや食卓周りのものを扱うY-Yacht 様ともご一緒させていただきます。
「毎日の調理をもっと楽しく」することが、社会課題解決のひとつであると、新製品発表会でも明言されておりました。ノーリツ社の調査によると、他の国と比較して、日本人があまり調理を楽しんでないという結果が出ており、「調理することの義務感」が強いのかな、と感じます。なんで義務感が積もり積もっているのか、様々な背景があると思いますが、味、栄養、鮮度、そして、品数に、さらに見映え。求められるものが多すぎますね。土井善晴さんによる「一汁一菜でよいという提案」が響くのも、義務感からの開放を解いているからですね。
加えて、社会の変化。共働きが増え、男性も家事に参加する機会が増えたこと、また高齢化により、定年後の男性も調理することが求められるようになってきたことなど、今まで経験がないところで、不安や自信のなさもあるという報告もありました。また、パートナーをなくしたあとの一人暮らし。毎日の食事をどうするか、どう調理するかも大きな課題です。

<<日本人の調理について、調査報告をされる株式会社ノーリツのマーケティング本部、マーケティング企画部長の長竿さん。>>
まさに、大きな社会課題です。惣菜や調理をサポートしてくれる食品や調理機器は、たくさんあるけど、なぜか楽しくない調理を、楽しんでやろうではないかいうプロジェクト。
発表会では、レシピアプリ、それに連動して、温度管理のできるガスコンロの新製品が紹介され、このコンロを使って、杉浦太陽くん・辻希美ちゃん夫妻に実際にステーキを焼いて、大盛りあがりでした。
ステーキを焼くフライパンや肉を切るナイフなど、上記2社の製品がもちろん使われたのですが、ステーキを焼くシーンを熱心に見ているキッチン用品プロフェッショナルたちが発する言葉が、またプロフェッショナルで、感心することしきりだったのですが、、
ガスコンロ、キッチン用品、その道のプロは、さすがですね。と変なところに感心したのでした。「毎日の調理」をどうするかも、大きな社会課題。私自身も高齢者の域に近づいてきて、生活を見直す時期にもあります。長いこと、食の仕事に携わってきて、なにか貢献できるとよいなあと考えています。よい機会をいただきました。
こちらもご覧ください。 YouTube 5月9日「NORITZ For 2030」厨房新商品発表会 - YouTube