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post by Fumi Michihata
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都心型スーパーマーケットー銀座とマンハッタン

2023年10月28日 20:33 - Miki Michihata
 銀座のOKストアがメディアで大騒ぎとなっていますが、この金曜日に、行ってきました。営業時間は、朝8時半から21時半ですが、朝10時に来店しましたら、たくさんのお客様が買い物しておられました。やはり、テレビなどで話題のロースかつ重299円に吸い寄せられるのか、お弁当のコーナーは、人だかりです。銀座にあるスーパーと言えば、ここからもうちょっと新橋寄りに行った銀座ナインにあるハナマサくらいで、こちらは、どちらかというと飲食店など業務向け、狙いとする客層は一般消費者とは異なります。スーパー空白地域、銀座周辺は、湾岸の高層マンション族向けに、スーパーマーケットの需要も高まっており、勝どきに、ライフが、OKストアのオープンから一週間後に出店しています。

とはいえ、銀座の住所をもつOKストア、ヨーロッパの高級ブランド旗艦店が並ぶ立地に、違和感あります。元百貨店プランタン銀座ビル、今や、ユニクロとGU、そしてDAISOに、すかいらーくが運営するむさしの森珈琲店と飲茶ファミレス桃菜。もはや郊外の路面店が縦に並んだ感じ。地価は恐ろしく高く、商売に勝ち目ありと出店されたことでしょう。なんでも、ユニクロ柳井会長から、OKストアに出店要請があったとのこと。
そういえば、ニトリが、現在のDAISO階に、2015年春にオープンしていますが、退去して、近所のロフトに出店しています。ニトリは郊外型の店の品揃えとは違いますが、高い家賃、それに見合った集客があるのか、銀座というブランドなのか、見栄なのか。

OK_uniqlo_ginza.JPG
<<郊外型路面業態が縦に並んでますが、地価は恐ろしや~、んでも、意外と格安で借りてたりして、、>>



 さて、OKストア、生鮮品はちょっと少ない目、調味料などは業務向け商品も充実、また、外国人観光客のお土産用にお菓子やドラッグストア商品なども大量に配架されており、しっかり免税カウンターも備えられています。またお酒もビールよりも、ウィスキーやシャンパン、こちらも滞在中の外国人客向けかな。夜にも訪れてみる必要があります。

 一方、ニューヨークのマンハッタンでも、グルメスーパーのWegmanが出店しています。コロナの中ではブルックリンに、そして、今年10月18日にグリニッジビレッジ(一風堂の近くです)に、マンハッタン1号店を開店。もはや、グリニッジビレッジは高級住宅地、相当の所得がある人しか住めません。もちろん、働いている人たちも多くいるでしょうが、中心顧客は、しゃれた高所得者たち!Forbesの記事によると、従来のスーパーマーケットにあるような品揃えは、13%、おおよその売り場は、ロンドンのハロッズやイータリーのようなフードホールであると、この記事によると惣菜や外食(懐かしい!グローサラント)、つまり、より利益率の高いカテゴリーを提供していくビジネスモデルであると、
コメントがあります。

 もとに戻って、銀座のOKストアは、物販のみ。せっかく惣菜をつくる調理場もあるのになあ~と、やぱり299円のロースかつ重(OKへ行ったら、ピザとともに、必ず買います)は、いくら客寄せとは言え、ないよなあ~と思うのですが、いかがです。

noriben_OK_ginza.JPG
<<ロースカツ重もすごいですが、のり弁も迫力です>>



この記事の執筆者:
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道畑富美
都心型スーパーマーケットー銀座とマンハッタン
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