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年間200品出せるわけ、冷凍食品ピカール研究

2017年3月25日 21:12 - Miki Michihata
 話題の商品や業態をテーマに、食品業界に関わる女性たちが集まって、食べたり、飲んだりしながら、意見交換をするスイーツ・デリ研究会も17回目の開催です。今回は、フランス冷凍食品スーパーのピカールをテーマにしました。昨年11月の青山1号店開業以来、麻布十番、中目黒と3店が誕生しました。

フランスでは、900店近く、イタリア、ベルギー、ルクセンブルク、スウェーデンなど千店近い展開をしているピカール、その普及の秘密は何なのか。昨秋、ストックホルム市内のピカールでは、全世代、男女問わず、様々な顧客が入ってきて、商品をピックアップして帰る様にショーゲキを受けて以来、冷凍食品の購入のしかたについて、考察しております。

(コテコテ調味料の味でなく、素直なおいしさ)
惣菜系25品、デザート系8品を食べみました。その内容(sweets-delil研究会のページをご覧ください)は、14名の食品業界のプロ女性たちが、一様においしいと。日本の大手メーカーのコテコテ調味料にまみれた冷食とは一線を画し、自然においしく、塩分も少なくてよいという意見が大半でした。特に、野菜は、色合いも美しく、素材の味もしっかりしています。1人前完結型のパスタやリゾットは、素材の風味もあり、塩分も少なくおいしいです。198円で売られている日本のパスタとは、3~4倍の価格(量は1.5倍)なので、単純に比較はできないですが、このような価格ゾーンの商品へのニーズもあると思います。本国では、このような1人前ミールは、3€ほどで、オフィスランチとして利用されていると聞きます。
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<<5分でできるFORMULE EXPRESSシリーズ、こちらは国内ロイヤル製です。なかなかにうまいです、498円>>

(ガラバゴス的こだわりでない、フランス人的こだわりがあふれている)
ピカール商品は、調理がめんどう、時間がかかるとも言えます。例えば、鮭のパイ包み、かなりボリュームあり、オーブンで1時間近く加熱の必要があります。電子レンジ商品でも10分、15分はざらにあり、レンジで5分くらいが限度の私たちには、かなり敷居の高いものであることは事実です。とくに、オーブンを使い慣れない日本の家庭に入っていくには、かなりの啓もう活動も必要となるでしょう。

 調理は、めんどうですが、「芸が細かい!」と感激するものもたくさんあります。袋に入ったスープやラタトゥイユ、汁系のものが、ペレット状になっていて、使いたい分だけ温められる、また、タルト(パイ生地のキッシュ)がはいるアルミ皿には、穴が開いていて、焼いた後むれてパイがしんなりしないように工夫がされている、など。日本には入ってきてないですが、私の気に入っているのは、冷凍ハーブ、、小さな牛乳パックみたいな容器に入っていますが、使う分だけ使えます。

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<<ラタトゥイユやスープの液体ものは、ペレット状になっている、タルト皿にも心配りが>>
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<<ちょっとずんどうのこいのぼり型です。2,980円が2,580円に値下げされていました>>

日本のガラパゴス冷食とは違う、ローテクながら細かい気配りができていると感じます。ローテクこだわりだからこそ、1000SKU にも及ぶ品揃え、毎年200もの新商品開発ができるのだと思います。ただし、日本市場では、美味しいからといって、必ずしも成功するわけではありません。ただ、イオングループの展開している日本以外のアジア市場など、かなり行けるのではないかと思います。先月訪れたベトナムでも、冷凍食品は、すでにある程度の規模の市場があるように見受けました。引き続き、ウォッチしていきます。
 

この記事の執筆者:
Foodbiz-net.com設立者
道畑美希
年間200品出せるわけ、冷凍食品ピカール研究
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