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post by Fumi Michihata
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イタリア食文化が、世界に普及するワケ Tokan Monthly Report 2015年10月号

2015年11月22日 11:36 - Miki Michihata
 東罐興業株式会社様のTokan Monthly Report10月号、「道畑ゼミのマーケットレポートVol.38」を掲載しました。イタリア食文化が、世界に普及する理由。

TPPがやってきても、日本の農産物の輸出は促進されるのか?!政府は、目標を変えず、2014年の農水産物輸出額6千億円から2020年1兆円にするとしています。 確かに日本食はおいしく、ヘルシー、見た目もよし。しかしながら、中国料理やイタリア料理ほど普及するのかは、かなり難しいように思います。

 私は、国や地域の料理が普及するのは、その国や地域の人が、あちこちに出向いていくことが重要な要素であると考えています。 おいしいとかおいしくないではなく、人がダイナミックに出て行かないとダメだと思います。例えば、フィリピンを代表するファーストフード、ジョリービーは、世界中に出稼ぎに出るフィリピン人の需要に応えるため世界中に出店しています。ドバイで見つけて、びっくりしました。中国料理の普及は、中国人自身が世界中に散らばっているからに他なりません。中国料理や食材を提供する中国人、そしてそれを食べる、購入する中国人が圧倒的な数、世界中に存在しているからです。

 イタリア人は、あちこち移民として出ていますが、中国人の数には及びません。が、イタリアの農水産物・食品の輸出額は、320億USドル、約4兆3千億円です。その内訳は、シェアの高いものから、ワイン、加工食品、チーズ、パスタ、お菓子が占めます。もちろんフランスはもっと輸出額が高いのですが、ワイン、小麦、高級リカー・・と並びます。なぜ、イタリアかと、考えてみました。


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Tokan MonthlyReport2015年10月号  の最後のページをご覧ください。


 
この記事の執筆者:
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道畑富美
イタリア食文化が、世界に普及するワケ Tokan Monthly Report 2015年10月号
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