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post by Fumi Michihata
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ワンオペ飲食店増殖中

2016年2月10日 21:15 - Miki Michihata
 先日、神戸でおもしろいバーを教えてもらいました。ふつうバーにある一般的な酒はなし、オークションで手に入れたものやら、自ら蒸留所に行って求めたものなど、、お酒は、こだわりのコレクション。さらに、ウォッカに、唐辛子や実山椒、なんと焼いたベーコンなど漬けていて、、それを少々のスパイスにカクテルをつくるという変態ぶりです。さらなるこだわりは、店名の「侘」そのもので、茶室のつくりになっています。にじり口、待合、トイレには手水鉢(若い方、ご存知ですか?)..いとおかしの趣です。ノックダウンされました。
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<<珍しいお酒ばかり。神戸には全く縁がなかったという侘の店主、昨年オープンしたばかり>>

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<<シングルモルトを訪ねて旅するも当たり前、チェイサーもスコットランドの水やらイギリスの炭酸水など色々でてきます!>>


 さて、東京は、私の住む浅草橋あたりにも、国産ワインしかおいていないバーや、ひたすら福井県産のそば、酒しか出さない、福井県出身のおにいちゃんが営む蕎麦屋など、ワンオペ飲食店が増殖中です。扱っている食材や調理方法、またお酒に詳しく(当たり前)、そのうんちくを聞きながら飲んだり、食べたりするのは楽しいものです。酔っぱらって聞いていますので、ほとんど頭に入っていませんが、、店主のパフォーマンスと店主との会話を楽しみに通ってしまいます。
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<<おにいちゃんがうるさいぐらいに説明してくれる御清水庵宮川さん 福井のお酒がいい!>>

 ワンオペ飲食店は、バーを中心に昔からあるスタイルですが、非婚・晩婚時代、社会を映してか、存在が気になるようになってきました。店主が、家族構成は関係なく、とにかく、ひとりなんです。昔、パパママストア、今やワンオペ! そしてお客さんの方も、おひとり様客が圧倒的多数です。かつての駅前スナックに求められている要素も多分に含まれています。
ひとりで店を回している店では、少々不手際があったり(マイペースでやってる店主が多いので不手際はほとんどないですが)、待たされたりしても、我慢ができます。これが、関西方面へ行くと、露骨に「ひとりやから、お客さん手伝って~」的な店が多数あり、ぐっと敷居が低くもなり、またお客さんも、にぎやかな団体客の割合も増えてきます。

 結婚する男女が少なくなり、また離婚や単身赴任も多い、こんな孤独な時代は、ひとりをいかに楽しむか。飲食店だけでなく、いろいろな業種に、ワンオペ店・おひとり様客の輪が広がっています。

いくつかご紹介したお店のサイトを掲載しておきます。ご利用に際しての注意事項をよく読んで下さいね。
  浅草橋の国産ワインバー AXIS  https://www.facebook.com/pages/Axis/211044905652923
  (店主は、忙しいのはお好きではないようです)
 
 以下のふたつは、拡散希望
 浅草橋 御清水庵 宮川 http://ameblo.jp/echizen-soba-bar/
 神戸 茶室バー  侘 http://bar-wabi.com/

 トップページの写真、ねきさんは、昔の仕事のパートナー、美人フードコーディネーターが京都と大阪の間、摂津富田で頑張っています。ねき http://ne-ki.com/


この記事の執筆者:
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道畑富美
ワンオペ飲食店増殖中
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