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post by Fumi Michihata
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外国人観光客激増で、電卓をたたく極東アジアのおばちゃんになる。

2023年4月 6日 13:07 - Miki Michihata

 外国人観光客が戻ってきましたね。京都市内は、外国人観光客であふれ、着物を来て歩いている外国人客、男女とも、意外と似合っているなああと感心してみております。中には、寸法が合ってないで~という方もおられますが、本人ご満悦状態。グローバルチェーンホテルも、軒並み満室と聞きます。東京、銀座通りも、あの中国人観光バスが帰ってきました。騒がしいけど、「おかえり~!」と熱烈歓迎いたします。先日、こちらは、某百貨店にて旅行支援のクーポンを握りしめ(正確にはQRコード)福砂屋カステラを手に入れ二マッとしたところ、「お客様、最後の2本です。今日は海外からのお客様に40本お買い上げいただきました!」と。

 観光庁の統計によると、2022年の訪日外国人数は、383万人と2019年の1割ほどですが、今後伸びていくことは確実が、この383万人が約9千億円、日本でお金を使ってくれて、円安も手伝ってか、一人あたりの消費額は、コロナ前の約1.5倍と。今年に入り、1月、2月は、月間150万人来日、今月から中国人にも開放されるから、激増していくことは確か。都内のビジネスホテルも値上がりし、デフレ価格になれた日本人には肩身が狭いことです。

 日本人が貧乏になったのか、経済的に余裕のある層が増えているようです。先日も、人気の和食割烹で食事したところ、カウンターの隣には、2組の若いアジア人カップルが座り、静かに食事されておりました。服装も上品。そして、アルコールは頼まず、召し上がっているのは、ノンアルコール。数万円もするボトルティーを召し上がっておられました。我ら、ワインでワイワイやっているのに。。世界は変わってしまったのねと、実感することしきりでした。

 オーバーツーリズムの問題もあるでしょうが、とにかくたくさん来て、楽しんでもらうより他になく、やっぱりマーケティング。この間、竹下通りのDAISOにいったら、お菓子のところに、わさびコーナー、抹茶コーナーができていて、うまいなあと思いました。

もはや、昔、我ら世代が体験した「シャッチョーさん、まけとくよ~」といった電卓叩いてたおばちゃんに、我らがなっているのです。でも、「まけとくよ~」では、デフレ・低賃金から脱却できない。高付加価値(つまり安売りしない)で、「いや、これやったら、こんだけ払いなはれ」で行く度胸が必要です。

この記事の執筆者:
Foodbiz-net.com
道畑富美
外国人観光客激増で、電卓をたたく極東アジアのおばちゃんになる。
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