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post by Fumi Michihata
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Costco 再販店なるものへ行ってみました!

2022年11月21日 19:17 - Miki Michihata
ブラックフライデーなるもの、11月の第4木曜日、感謝祭の翌日を指し、米国では、感謝祭のギフトなど売れ残り一層セールからスタートしたと言われています。日本でも、イオンはじめ、あちこちでセールが開催されるようになり、先週あたりから、実店舗もオンラインも盛り上がっているようです。前記事では、イギリスはじめ欧州では、財布のひもが石のようになっていると、書きました。日本の消費者もなんとなく渋い感じになってきました。旅行支援で、交通機関はびっくりするほど人が多かったり、百貨店で高級・上質なものが売れたりとしますが、日常の食料品や消費財など、値上がり前の買いだめが効いているのか、売上はぱっとしないようです。

今日は、下北沢にあるCostco再販店 Stock martというところをのぞいてきました。販売の単位が多く・大きく、日本では一度に使い切れない、友人たちと一緒に購入して分けるなど工夫をしているのが、日本でよく見られるCostcoの使い方かもしれません。「美味しそう、安いなあ、でも、もうちょっと小さな単位だったら買えるのになあ~」と購入を諦めることもよくあります。Costcoで買い物するのは、超えるべきハードルが結構あります。また、車でないと行けないような立地にあったり、そして年に何度か利用するためだけの高額な会費など、Costcoカスタマーになるには、いろいろ厳しい条件があります。実は、安い価格で提供していますが、Costcoの客層は、ずばり収入の高い層です。

Stockmart_shimokita_kanban.jpg
<<駅を出て路地を入ったビルの地下にあります。下北っぽいですね。>>

このように敷居の高いCostco、一般ピープルでも利用できるようにと、Costco再販店というのが、あちこちにできています。そのひとつ、下北沢駅の近くにあるSTOCKMART下北沢店へ行ってきました。Costcoで売っている単位で売っているものもありますが、バラ売りもされています。キッチンペーパー、トイレットペーパーなど、またベーカリー商品やお惣菜、なんとロティサリーチキンも!土曜のお昼、若いお客さんで、店内はかなり賑わっていました。

Stockmart_bakery_stockmart.jpg
<<パンや惣菜も小分けして販売しています。どうやってリパックしているのか、衛生面が気になります。>>

これって、Costcoルールに違反じゃないのかなとよぎりますが、特に禁止するという事項は、同社のページにも見当たりませんし、地方のスーパーマーケットでもCostco商品フェアなんて催されたりしているので、Costcoも公然とは認めてはないと思いますが、許容範囲内というところでしょうか。ただ、何かあったときの責任のありかは、どこへ?クレームは、製造者責任か?!というのも気になります。

ご承知のように、Costcoは、会員制で成り立つビジネス。利益の大半は会費収入から、物を仕入れて販売する利幅はできるだけ抑えるというのがCostcoのビジネスモデルとして知られています。米国での会員リニューアル率は、93%と高いロイヤリティを維持しています。だからこそ、会費というのが同社ビジネスの肝ではあるとは思うのですが、、本来名称は、Costco Wholesale。卸売業だから、商品を仕入れ再販することはむしろ同社として歓迎するべきなのかもしれません。色々考える人がいるものと感心しますが、日本人の経済力を反映するものと、ちょっと寂しい気持ちにもなります。

この記事の執筆者:
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道畑富美
Costco 再販店なるものへ行ってみました!
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