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post by Fumi Michihata
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TOKYO PACK2022は、サステナ最前線!

2022年10月18日 18:51 - Miki Michihata
久しぶりに包装技術の展示会、TOKYO PACKに行きました。コロナも落ち着いた雰囲気で、人出がすんごい!展示が見られない、くらいの混雑ぶりでした。包装って、この仕事をするようになってから気がついたけど、陰の仕事ですが、包装なくして商品なし。したがって、ものすごいマーケットですし、プレイヤーは少ない。しかもおもしろい技術が詰まっていて仕事も楽しそう、なんて、「学生時代に教えてくれていたら包装業界に就職してたわ!」と思います。お給料も良さそうですしねぇ~。だから、就活を控えた学生さんには、包装業界を見よ!といつもアドバイスしています。

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<<開け締めできる紙容器。その奥の電子レンジ加熱用のカップも見ているだけで、かわいらしい。容器大好き!>>


 さて、TOKYO PACK、食品だけでなく、工業製品などの包装も展示されているのですが、すべての分野において、脱プラスチックの勢いが半端ないです。食品容器なら紙とか、フィルムもできるだけ機能性を高めて単純構造(普通、食品容器に用いられるフィルムは、様々な機能のものが多重構造になっています)にする、あるいは、すでにペットボトルなどで実現されているように、フィルムをとり、直接容器に印刷するなどの技術が次々と実用化されています。

 惣菜容器も紙へという流れですが、耐水性、耐油性というところでは課題も大きい。そして、コストという面では、紙、特に食品に使うものは高価であると、とある食品包装機械を展示しているところで伺いました。とはいえ、プラスチックも原料高で価格も上がっている。となると、リサイクルプラ素材の需要が高まっているそうです。ちょうど上海から出展していたリサイクルPET企業のブースに立ち寄りましたが、もはや日本から中国へはリサイクル済みプラは輸入禁止(その当時はゴミを持ってくるなという意味だったと記憶しています)となり、リサイクル材も不足している状態とのことです。
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<<これだけの分量の紙で、ビール6缶、まとめて、運べる技術、すごい!>>

 資源不足だけでなく、EUはじめ各国の規制も厳しくなり、リサイクル、バイオ素材などの方向へ進んでいかざるを得ない状況ですね。EU厳しい!オランダでは、農民たちが、押し付けるなよ~!とデモを起こしたりもしているそうです。ちょっとそんな様子も含めて、いろいろ見たいと、来週からオランダへ行ってきま~す。

この記事の執筆者:
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道畑富美
TOKYO PACK2022は、サステナ最前線!
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