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post by Fumi Michihata
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ローカルチェーンの強さ

2022年8月12日 19:34 - Miki Michihata
 米国は、スーパーマーケットも地元人気のローカルチェーンがあります。業界視察団が見に行く、NYのWegmans、フロリダのPublixやテキサスのHEBなど、いずれもちょっとアッパーなグルメスーパーで、周辺の数州にしか出店していなくても、北米食品スーパーのトップ100ランク入りしているという優良スーパーです。ドミナント戦略というか、地域密着、集中して出店しています。米国は広いので、全国チェーン展開となると、たいへんな投資が必要となるので、こういった地域密着優良チェーンがあるのです。

 日本国内でも地元民に支持されるスーパーマーケットがあります。長野のツルヤ、山梨のオギノほか、全国チェーンの侵食にも屈することなく、独自の商品、サービスで頑張っている地元スーパーがあります。中京地区も、いくつか地元密着チェーンがありますね。
先日、「映え」で話題のやまひこ尾張旭店へ行ってきましたが、想像以上に迫力あるスムージーをいただいてきました。弁当の盛り付けなども色鮮やかで楽しいです。こんな場所に?ですが、映えるお弁当やお惣菜はあっという間に売り切れるそうです。競争激化する市場、スーパーマーケット側は、様々な努力をされています。
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<<Wメロンのせ!店の前で食べていると、おばちゃんが「それ、おいしいやろ」と声かけてこられました。>>


 外食チェーンでも地元密着、福岡のうどんチェーン(ウェスト、牧の、いずれも柔らかい麺がいいですね。)、天ぷらのひらおもいいですねぇ。いくつか、県内で愛されるチェーンがあります。先日、山口県のうどんチェーン、「どんどん」へ連れて行ってもらいました。
山口県内30店舗以上あり、ほか、島根、鳥取、広島にも数店舗あるようです。どんどんがあるために、あの丸亀製麺が出店できない、あるいは出店しても撤退してしまう、という都市伝説があるようです。
 うどんは、柔らかいのですが不思議とこしがあっておいしい。もちろん、安くて、なんと食べ放題のおネギが卓上に大胆に置かれているという大判振る舞いふり。路面店は朝9時から朝食需要にも応えているようです。連れて行ってくれた地元の友人は、「安いからだよ。」とも話しておりましたが、それだけではない、従業員のみなさんのテキパキした調理やサービスの手つきやお客さんの様子をみると、地元愛に育まれたうどん屋さんというのがひしひし伝わってきます。

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<<話題の阿武町のおネギです。コロナで卓上おねぎはやってなかったんですね。>>
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<<これだけやっても許してくれる、太っ腹さ!朝9時の開店からいっぱいです。>>

 食材やエネルギー価格の上昇、人手不足など、今後ローカルチェーンには厳しい状況が続くと思いますが、地元のお客さんの熱い応援に支えられて、頑張って欲しいですね。
 


この記事の執筆者:
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道畑富美
ローカルチェーンの強さ
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