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post by Fumi Michihata
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「コスパ」より「タイパ」な若者たち

2021年9月10日 08:16 - Miki Michihata
先日朝早く、大阪駅近くの某私立大学サテライトキャンパスにある、TSUTAYA書店併設のスターバックス、一般にも開放されているので、入ってみると、若い人ばかり。ほぼひとり客で、PC広げている人、えんぴつをもって勉強している、めっちゃたくさんや~ん!びっくりしました。

 若者は、本読まんとか、勉強せんとかいうのが通念かと思っておりましたが、会社はあてにならん、資格を取ったり、手に職つけたりと、独立心が旺盛なのかなと思います。ただし、時間をかけるのではなく、最短コースで成果を得るスタイルです。石の上にも3年なんて死語、自分の意志や好みに合わなかったら、さっさと転職。こんな時代なのに、転職市場は活況と聞きます。余暇時間でも、YouTubeなどの動画も、2倍速、3倍速で見るのもあたりまえ、いかにタイムパフォーマンスよく、人生生きるかというのが、若い世代の価値観ですね。

金持ちにも貧乏人にも、若者にも高齢者にも、平等に与えられた1日24時間、とはいえ、時間はお金で買うことが可能になりました。食事などは、まさに、調理をする時間、買い物する時間はお金で買う、惣菜やデリバリーなどのサービスもこれに該当するでしょう。若い世代がこれからの惣菜や外食テイクアウト分野において、消費の中心的存在になっていきます。惣菜業界では来るべき高齢社会にと、何年も前から唱えています。が、すでに高齢社会は来ているし、次の顧客について考えないといけないときにきています。もはや、人口の半分近くが、ミレニアルズ世代以下が、占めるようになっています。(住民登録台帳では、今年前半で、40才以下人口は、約4,700万人です。

Amazonを引退したという創業者のジェフベソスは、今年の6月、去り際に、株主に向けこう言ってます。
「amazonでの買い物の28%が、3分かそこらで完結している。すべての買い物の半数が、15分以内に済まされる。今までリアルにスーパーマーケットに買い物に行っていたら(車走らせて、駐車場に停め、そしてあれこれ探しながら買い物する、そしてレジに並ぶ...とすると、おおよそ1時間くらいかかる。もし、週に数回、リアル買い物に行くとすると、15分で済むamazonでの買い物と比べたら、年間75時間も時間の節約ができると。1時間を10ドルで換算すると、年間750ドル。これがAmazonプライムの会費であると。


 オンライン購入は時間の節約になるという訳です。節約した時間は、Amazonプライムで映画見たりゲームしたり、また、Amazonに吸い上げられているで~と思うのですが、Time Savingで浮いた時間、その使い方は、勉強するか、ぼーっとするか、これこそが大事です。

若い世代は、コスパよりタイパ、我ら世代から見ると、はっきりしています。

さて、10月28日(木)日本スーパーマーケット協会主催のデリカスタディ 第17回研究会において、この「時間」をテーマに、惣菜について、お話をいたします。オンラインとリアルで、、皆様のご参加をお待ちしております。

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<<トマトを洗って、着る時間の節約が、価値のサラダ (大船グランシップのライフにて)>>



この記事の執筆者:
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道畑富美
「コスパ」より「タイパ」な若者たち
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