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post by Fumi Michihata
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個人店が工夫している!食品ロス対策

2022年4月11日 20:18 - Miki Michihata
 プラスチック資源循環促進法が4月1日から施行されて、事業所側にも対応が求められています。コンビニのプラスプーンなど従来通りつけてくれているけど、今後はどうなるのかなあ。また、ホテルなど宿泊施設のアメニティも部屋に常備されるところが減っていきそうな感じですね。無駄なものと必要なものが、はっきり分けられて、消費されるプラスチックも減りそうです。それよりも、原油価格も上がり、円安、もうできるだけ削減したい!というのが事業者側の思いでしょう。

 さて、食品の廃棄の方は減っているのかなあ。最近は、コンビニでもガッチガチの品揃えでなく、棚のすき間も目立ち、販売に見合った発注ができているような。。配送頻度も1日1回で済ませているようですね。皆さん、それぞれに工夫をされているようですが、先日、京都のパン屋さんで、パンの自動販売機を設置したお店をみつけました。

 JR二条駅近くのコネルヤさん、食パンから惣菜パン、甘いパンまで全部美味しいのですが、なかでも「ピスタチオクロワッサン」は秀逸で、大人買いする人も多いです。ピスタチオのダマンドクロワッサンに、ピスタチオクリームが入っているという、涙モノの逸品。そして、お店の皆さんも親切で、すばらしいお店です。そのコネルヤさんが、先月下旬に自動販売機でパンを売る「SELF PAN CONERUYA」を、店から歩いて1分のところに開業されています。

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<<丸太町通り沿いにあるコネルヤさん、横でコーヒーも出してくれます。>>


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<<店からちょっと離れた場所で、セルフパン コネルヤを開業 防犯カメラもついてます。>>



 行ってみると、パンの自販機と飲料の自販機が置かれ、イスと机も置いてあって、そこでも食べられるようになっています。親切ですね。黒板に書かれたものをみると、閉店後でもパンが買えるように、そしてちょっと失敗してしまったパンを割安で、など自販機でパンを販売する理由が書かれています。と同時に、収益の一部は、こどもたちのために使われるとのこと。うーん、すばらしい。

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<<フードロス対策だけでなく、買いたいときに買ってくれという思いや地域への貢献の思いも書かれてます。>>

ロス対策だけでなく、チャンスロスも逃さない、小さな店の取り組みですが、すばらしいです。自販機のコストもそれなりにかかると思いますが、地域社会への貢献と考えておられるところが素晴らしいです。
この記事の執筆者:
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道畑富美
個人店が工夫している!食品ロス対策
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