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post by Fumi Michihata
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惣菜と冷凍食品だけのスーパー CoDeli

2020年12月 3日 22:15 - Miki Michihata
12月、今年もさっさと過ぎていきますね~。コロナに明け暮れた1年でしたが、ビジネスの世界では、進むべきものは一気に進み、消え行く運命にあったものは消滅し、速度が加速化しました。好むと好まざるにかかわらず、この状況を受け入れるよりほかにないと思います。

個人の生活はどうなんだろうなあと、考えています。食については、ステイホームが要請され、買い物に行く頻度は下がり、より日持ちのするものを購入したりで、冷凍食品やインスタント食品の消費が伸びました。マスクを外して飲み食いする外食は、なんとなく感染のリスクが高そうで、店で食べるより、テイクアウトやデリバリーが選ばれて、そして、ネットスーパーや生協など宅配は活況と聞いています。

食べるものは変わったのかな~と思うと、やはりうちにいる時間が増えて家庭で調理する時間が増えました。時短ではなく、家にいる時間はいっぱいある。なので、ほったらかしでいいスマートクッカーなどの売れ行きがいいそうで、煮込み料理などが増えているのではという話をクックパッドの方に聞きました。また家族が家にいて食卓を囲む機会が増えたので、ホットプレート料理も増えているとか。おそらく、寒くなって、鍋料理も例年以上に登場の機会が増えますね。一方で、コンビニエンスストアは苦戦気味。特に都市にあるお店、オフィス需要が激毛していることが大きいと思いますが、セブンはじめ、あまり業績はふるわないですね。

時短、時短の方向で、今まできたところが、ちょっとその方向も変わっていくように思います。逆戻りではなくて、なにか形を変えて、、。

もう極端なコンビニエンスはないだろうと思っていたところに、冷凍食品と惣菜のみのスーパー、ダイエーのCoDeliという新業態ができたらしく、11月下旬に大阪市内に開店しました。まさしく、丸ままの生鮮食品は売っていません。生鮮類は、カットしたものや下処理して、チルドや冷凍温度帯で売られています。同じイオン系の「まいばすけっと」をさらに未来的にした品ぞろえ。冷蔵ケースに入っていて、プラモデルを売っているような無機的な店づくりです。

コロナ前に計画されたのかなあ、思いますが、ここまで無機的になると、女性は行きづらいなあという印象を持ちました。単身男性なら、おつまみとお酒くらいは買いそうかな。高層マンションが増えてきたエリアで、オフィスにも近く、そこそこ収入の高い人が住まいそうな立地ですが、「まいばすけっと」のコンセプトとは違いますね。

ただ、いいなあと思ったのは、商品も絞られていて、冷凍温度帯が多いので、ロスが少なそうだなあという点です。コロナ禍、どんどんスーパーが出店していますが、いったいどうなるんでしょうね。。近所に、生鮮品のいい店があれば、いいだけなんだけどなあ~。これが難しい。

CoDeli_minamihorie.jpg
<<扉にのあるショーケースは、清潔だけど、無味乾燥。びっくりします。>>

CoDeli_vegetable.jpg
<<野菜もカット野菜か冷凍野菜、徹底してます。>>

CoDeli_seafood.jpg
<<シーフードは冷凍食品、スキンパック包装について説明しているのは良心的>>

この記事の執筆者:
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道畑富美
惣菜と冷凍食品だけのスーパー CoDeli
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