foodbiz.asia

post by Fumi Michihata
report

未来のキッチンが見える、原宿IKEA の食品売り場

2020年9月22日 11:50 - Miki Michihata
 可愛い屋根の原宿駅がモダンになって、駅前も再開発されてWITH HARAJUKUという商業施設となり、6月にオープン。開業前から、郊外型大型店舗のIKEAがテナントとして入るとのことで、気になっていました。今更、やっと行ってみました。

おなじみイケアのモデルルームは、いくつか店内にあるだけで、雑貨が中心です。1階、2階の二層になっていて、原宿駅側の入り口にはテイクアウト専用のカフェ、冷凍パンを焼いていて、シナモンの北欧らしい香り(どんな香り?)に誘われます。2階はカフェテリアですが、ラップロールなどスナック系も加わり、狭いスペースながら着席して食事もできます。

おもしろいなあと思ったのが、お菓子などスナックもありますが、冷凍食品のケースをあちこちにおいてあること。食器とミートボール、調理器具とサーモンボールなど、今までにない売り場。確かにスーパーマーケットでも、刺身売り場にわさびおろし器など置いているところもありますが、これほど大胆に雑貨と食品が組み合わせられているのは珍しい。さすがイケア!
IKEA_HARAJUKU.jpeg

 これらの食品があまり売れているとは言えませんが、こういう売り方ってあるなあと妙に感心しました。ニトリでやっても、あまり絵にならないかな。

 将来、家庭でがっつり調理する機会も減っていく、米国西海岸では家賃が高すぎて、キッチンのスペースももったいないからキッチンがないというアパートも多いと聞きました。
マンションには対面型のシステムキッチンも、家族が少なくなれば、あまり必要もなくなっていきます。エンジニアで食文化の研究者でもある徐航明さんが、日経クロステック(一部有料記事です)に面白いことを書いています。キッチンは、機能により分かれて、Smart、Social、Studioと、小さく機能的なキッチン、人や社会とつながるためのキッチン、そして見せる、バエるキッチンと。

 スウェーデンのIKEA本社の近くに、IKEA MUSEUMがあります。60年代からの人々の暮らし、家をと時代ごとに展示しあり、めちゃくちゃおもしろいところですが、今後、家やキッチンはどう変わっていくでしょうね。
IKEA MUSEUM_pin.png

IKEA_town_ALMHULT.JPG
<<IKEA MUESUMと IKEA本社があるAlmhultの駅前 街中はイケアのおかげでバスは無料!>>

この記事の執筆者:
Foodbiz-net.com
道畑富美
未来のキッチンが見える、原宿IKEA の食品売り場
  • 気に入ったらいいねしよう!
    FoodBiz.asiaは、広い視点でアジアの外食ビジネス情報をお届けします。