コスパのいいチェーンレストランといえば、サイゼリヤ。デリバリーやITとかに浮き立つ外食業界にあって、どんと腰を据えている感があります。
なんといっても、話題になった「食事用のマスク しゃべれるくん」卓上の紙ナプキン(サイゼリヤの紙ナプキンは業界一小さい、ただし、私の知る限りでは、、これも利益を稼ぐ重要ポイント)をつかって、食べるときも、しゃべるときもマスクの使用を提唱しているあたり、実は、大丈夫かいな。。と実は思っていたのですが、改めて、大山が動こうが、わが道を行くサイゼリヤにまた感激してしまいました。久しぶりと言っても、1ヶ月ぶりくらいに京都四条河原町店に行ってみました。
ご存知のように、オーダーは手書きの注文書に客が記入する、メニュー名でも番号でもオッケー、またこの番号がわかりやすいようにできてます。パスタのPA、前菜ならAPと、デザート・飲料、キッズメニューまで入れて14カテゴリー。オーダーをとるスタッフは、あんちょこもあるようですが、この2つのアルファベットの組合せなら、覚えやすいです。失礼ながら、年配のパートさんにもすんなり頭に入りやすいのではないかと思います。すばらしい!
そして、50円単位の価格改定で、会計時はすっきり。グループで来ても、レジでぐずぐず個別会計せずに、客側でワリカンしてくれる率が高くなるのではと思います。
さらに、メニューを楽しむ、遊ぶ工夫もいっぱい!1品が安価なので、選ぶ楽しみもあります。パスタと温野菜を一緒にとって合わせたり、ワインとドリンクバーのジュースでカクテルをつくったりという提案もあり、遊べる要素もいっぱい工夫されています。微に入り細に入り、よく考えられていると感心します。
<<おススメ通り、アイスとベリーのソース。てんこ盛りのソース。すごい!と声を上げたら、もってきてくれたスタッフの方が、「ちょっと間違えましたぁ~」と。まあこれもご愛敬です。>>
効率的な調理のオペレーションもさることながら、ちょっとしたことの積み重ねが、大きな節約と効率化を生んでいます。世の中デジタルトランスフォーメーションと浮かれているけど、やみくもなIT投資よりも、やれることをやる。お金かけずにすぐにできることがいっぱいあるんですよね。
現金会計を貫き(サイトをみると、お釣りをAmazonポイントでもられるらしい)、あほくさい手数料などとは一切無縁。テイクアウトはやっていますが、メニューを絞って、必ず取りに来てもらうやりかた。おもねりのない潔さがあっていいです。惚れます。
サイゼリヤだからできることかもしれませんが、サイゼリヤでないとできないこと。また、海外での展開も、単独資本で展開できる国だけでやるという方針で、中国、香港、台湾、シンガポールと400店以上の出店をし、新型ウィルスで影響はあるものの、おおむね好調とのこと。
デジタル化も大事だけど、腰の座った経営というのは、だれでもできることではないですね。