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post by Fumi Michihata
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外食新文化

2020年8月10日 15:35 - Miki Michihata
 日本フードサービス協会が7月末に発表した、6月の外食産業の状況。緊急事態宣言が解かれたこともあり、郊外型・ファミリー向けの食事を主体とする業態に客数が戻りはじめています。しかしながら、お酒を飲むところは、依然厳しい状況が続いています。人の集まり、特に企業の宴会などは、ほぼ期待できず、売上は、前年の4割程度になっています。酒屋さん関係に伺うと、酒は売れないとのこと。家飲みの機会が増えても、とてもとても届かないようです。
また日本経済新聞によれば、大手100社においては、約1,000店が閉店するとの回答を得ています。特に、居酒屋チェーンの閉店の計画が目立ちます。

 都心のオーバーストア気味であった大箱居酒屋チェーンは、ちょうどその存在を見直す機会にあると思います。通りに立って、客引きをしていたような業態は、淘汰されていくでしょう。チェーン居酒屋、カラオケ、若者たちが、安価で夜の時間を過ごせる場が、どう移っていくのでしょうね。

 一方で、日本生活協同組合連合会が7月下旬に行った組合員対象のアンケートによると、このコロナによって、外食が減ったという回答が68.3%と7割近くに及びます。が、外食でしか味わえない、寿司、焼肉、ラーメンは、無性に食べたいとの回答があったようです。この3つのメニューだけでなく、やはり家では、味わえないもの、雰囲気は、何物にも代えがたい、外食は楽しいです。なんといっても、台所を汚さずに済み、洗い物をしなくていい外食は楽(らく)です。

外食逆風下において、新業態に挑戦する企業はありますね。先日2号店目が表参道にできたと、とんかつチェーン「かつや」を展開するアークランドが経営する東京たらこスパゲティに行ってみました。1号店は、渋谷にあり、若い女子ばかり行列していると聞き、これは行ってみないとと、オープンしたばかりの原宿店へ行きました。遅い時間だったので、空いていましたが、若い女子ばかりです。

 たらこスパゲティ専門。たらこスパゲティに、いろいろトッピングして、おだしかけて食べてというもの。確かに新感覚です。若い女性たちは、運ばれ来たものを見て、おいしそう!と声上げていましたが、おばはんにとっては、その声に違和感を思えてしまいました。なんだかテキトーな自炊メニュー(自炊メニューをディスるわけでない)みたいで、これって外食のメニューかいなと、正直思ってしまいました。

しかし、無性に、和風スパゲティ元祖「はしや」のたらこ・いかスパゲティが食べたくなりました。私たちの世代には、これが和風スパゲティ。たぶん、現在家庭でたらこスパゲティが普及したのは、はしやや壁の穴のような、外食がスタートだったような気がします。
家庭料理からレストランメニューになるものもあれば、その逆もあります。外食のメニューもさまざまな考えやプロセスをもって進化しています。新しい挑戦は、すばらしいことであると肯定しながらも、、
開発者も当然若い世代が関わるようになると、当然、若い世代の日常の食文化も外食のメニューに反映されるわけで、ばばあとなった私には、ちょっと隔世の感を覚えてしまいました。

 

この記事の執筆者:
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道畑富美
外食新文化
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