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post by Fumi Michihata
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京都にパン屋が多いワケ

2020年5月27日 11:44 - Miki Michihata
関西圏は、先週末から、緊急事態宣言も解かれ、まあまあの人出となりました。商売は動き始めていますが、それぞれ個人はまだ自粛モードです。

 さて、京都に越してはや3ヶ月。学生時代を過ごしたとはいえ、40年も経てば、変わっていることもあります。よく知られた話ですが、パン屋が多い!ことです。我が家から徒歩15分圏内に、京都の大手、進々堂と志津屋を含め、パン屋さんが10軒以上あります。若い世代の営む小さなベーカリーが多く、どれもレベルが高いのです。

学生時代は気に入ったパン屋が少なく、神戸の実家に帰った折に、あれこれとたくさんのパンを持って帰ったものです。パンは、やっぱり神戸やろと、神戸っ子は思いますが、家計調査によると、食パンの消費額が最も多いのが神戸市、その他のパンの消費額が多いのが京都市だそうです。家計調査をうまくまとめておられる一般社団法人新潟経済社会リサーチセンターさんのブログがおもしろいです。ちなみにコーヒーの消費額日本一も京都市だそうです。

 需要が先か、供給が先かわかりませんが、美味しいパン屋さんが増えたことも消費量の増加に関係ありますね。1988年にできた下鴨のグランディール、京都の美味しいベーカリーの草分け的存在かと思いますが、いまでは、名古屋の大手パン屋さんの傘下に入って、あちこちで展開しています。続いて1991年にフリアンディーズは、食パン、とくに玉子サンドが有名ですが、各店でパンを焼いて、焼き立てにこだわっておられます。そして、東京にも進出したプチメック、オーナーは、フリアンディーズでも修行されていたそうですが、1995年開業。パリにあるような雰囲気の店構え、おしゃれな陳列の仕方など、これ京都?!とびっくりしたものです。いまではたくさん店もあって、京都のパンにしては高いかなと、私は足が遠のいていますが、、

 こういったお店で修業された若い方、また他所から京都に移住して、京都というおもしろい市場で挑戦しようという若い方が開業するベーカリーが多いのかなと思います。神戸にも若い世代による美味しいパン屋さんはいっぱいありますが、最近は負けている感じ。街の魅力、市場の活気も関係しているのかなと思います。
 
我が家近くのの美味しいパン屋 (どこもお手頃価格です)
 (御所南、丸太町エリア)
  Bakery UKI(この春オープンしたばかり) バゲット、クロワッサンが絶品
  Dough   イタリア系、ドイツ系、リーンなパン おいしい
  ブーランジェリー・リベルテ 寺町通り、村上開新堂の並び

 (岡崎・聖護院エリア)
  Cheer up ベーグルのサンドイッチがうまい、やすい。
  ブラウニーブレッド&ベーグルズ もっちりベーグル
  キャトルセゾン 栗のデニッシュおススメ

BREAD BAMBOO.jpeg
<<近所でなく遠いのですが、北山紫野にあるバンブーさんも湯種パンおいしかった。朝6時から営業!若いってすごい!>>

この記事の執筆者:
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道畑富美
京都にパン屋が多いワケ
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