桜も満開というのに寒い日が続いていますね。外食産業もチェーン業態を中心にさむい業績の企業が多いようです。日本フードサービス協会による約3万6千店対象の調査では、新店も含めた全店ベースでの客数はなんとか前年越えしていますが、既存店ベースでは割れているのではないかと想像します。
なにより、一時期もてはやされたチェーンがここに来て失速しています。
まず低価格チェーン、鳥貴族、吉野家、、そしてトップランナーでもあったサイゼリヤも既存店で客数減が続いているようです。なんといっても、コンビニとの競合に破れたり、という感じがします。焼き鳥、牛丼、パスタ、同じ価格あるいはもっと安い価格でそれなりに美味しい。待たされたりする時間もなく、家でリラックスして食べられる、断然コンビニ商品に軍配が上がります。一人で利用する機会が多い業態ではなおさらです。
<<タイCP製のセブンイレブン焼き鳥、お腹いっぱい、美味しいです。>>
人手不足で、調理はアウトソース化が進み、サービスは手薄。サイゼリヤでは、最近ワイングラスとデカンタがプラスチックになっているのをみて外食の使命を捨てているわ、危機感を覚えました。そんな中途半端にやるなら、セルフサービスにしたほうがマシと思います。サイゼリヤは、ドコモと組んでAI導入で需要予測の実証事件などを進めるそうですが、サイエンスで成功を収めたサイゼリヤ、AIやロボットなどサイエンスで再び活性化されることを期待します。
<<素晴らしいコスパのサイゼリヤ、なぜ客離れが起こっているのか?>>
<<店内手包みがウリの王将の餃子も工場製へ>>
アルバイトによる不適切な動画が話題になったことも影響してか、大きく売り上げを減らしたくら寿司はじめ回転すしチェーンなども厳しくなってきています。外食チェーンは、調理やサービスをマニュアル化し、店舗運営を社員でなくてもオペレーションできる仕組みをつくってきました。安価な人件費があってこそのビジネスモデルだったものが、ここに来て、構造的な改革が求められているのでしょう。
そのなかで、マクドナルドは調子がいいですね。2014年の鶏肉問題から赤字転落にまで陥った状況から見事回復。新商品開発とQSCを徹底的に、そして店舗改装・人材への投資をしっかりやってきたことが結果として表れています。
キャッシュレス、全面禁煙、消費税の軽減税率、、外食企業への試練は続きます。人材の面では、外国人技能実習生の制度が外食業にも導入されるということで、人材確保そして新たな人材育成の機会が訪れています。5月から年号も変わります。新しい時代の外食産業に期待します。
<<中国で内モンゴル料理で100店以上を展開するファミレス 西貝莜面村 活気があります。>>