ウィーンから空路、ベルリンへ。到着したテーゲル空港は、旧東ドイツ内にあった感あるあるで、めちゃ不便で、とても不親切。バスでベルリン市内に向かいましたが、ドイツに来たというよりも東欧に来たという感じでした。この空港は、現在国際線も発着するベルリンの玄関ですが、2020年には廃止され、現在市の南東にあるシェーネフェルト空港が、ブランデンブルグ空港として新たに開港するそうです。
ベルリンは見るところ満載ですが、ウィーンで体験しなかった芸術をと、ベルリンフィルハーモニーが週に1回市民に開放しているランチコンサートと絵画館へ。ブリューゲル、ルーベンス、ベラスケス、フェルメールなどが普通に山盛りあり、恐ろしく贅沢な美術館です。建築物やいろいろありますが、やはり、私のテーマは「生活しているひとの食」なので、東ベルリン地区に行ってみました。
<<駅前はちょっとビビる雰囲気。ちょっと歩けばいい雰囲気ですが、多言語が飛び交ってます>>
大きなシナゴーグがあり、エスニック料理店も多いNeuKolln(ノイケルン oの上にはウムラウトがつきます)地区です。地下鉄は止まってるし、歩いている人の服装は...だし、、ちょっとコワいところかな、と思いましたが、まあ歩いてみると、オーガニック系スーパーのBIO COMPANYもあるし、若いおしゃれ系のひともあるいています。
目的は、量り売りのみの食料と雑貨店 Original Unverpackt というお店です。すべて量り売りのお店。食品と化粧品や洗剤が量り売りで買えます。紙袋やガラス瓶も販売していますが、客は、自宅からガラス瓶や密閉容器を持ってきて、欲しい分だけ買っていくとうスタイル。小さな店ですが、オーガニックの粉やナッツ、ドライフルーツ、お茶などが買えます。写真は撮っていいけど、この活動を広く知らせてねとのことわり書きも店頭に示されてます。無駄がなくていいなあと思います。
<<自宅から容器をもってきて、買われています。はかり方の説明があります。>>
まあこの辺り、BIOやVEGAN(どちらも日本で言う有機やベジタリアンとは意味合いが異なります。)ちょうどお昼時、自然派っぽいオーラがでているカフェに入ってみると、ありゃベトナム料理、しかも若い人でいっぱい!フォーをアレンジしたランチが、温かいお茶付きで千円くらい。やっぱりVEGANメニューあり。頼んでみると、お揚げさんてんこ盛りのフォーでした。普通においしい。
<<>厚揚げてんこ盛り、アジア味が泣ける汁なしフォーでした!>
スーパーはないかなぁと歩いていると、ありますあります、PENNY!ドイツ最大のスーパーチェーンREWEのグループのディスカウント業態です。となりは、HOFFMANというカクヤスのような飲料専用のマーケット。PENNYほんと安い。LIDL、ALDIをもっと雰囲気悪くした感じ。店頭では、小銭をせびるおじさんもおりました。。。そして、しばらく歩いて運河を渡ると、キャー!LIDLとALDIが並んであります。
<<ドイツ人は節約志向か?!こういうハードディスカウンターが好きですね。発想もすごい。>>
ALDIのほうが新しい店のようで、すばらしく清潔感あります。このALDIでは、お花が入口に、そして野菜の一部が冷蔵ケースに入っています。これは初めて見たかもしれません。
それから、冷凍食品の充実ぶり。最近では冷凍食品の陳列方法も変わってきているように思います。どちらかと主力、場所はとりますが、腰高のショーケースで見やすくとりやすいように、それを囲むように肉、レディミール、乳製品のチルドのリーチインの冷蔵ケースが並びます。ほんと清潔感があるのに感心します。日本みたいに冷蔵・冷凍ケースにふたなし、エネルギーの無駄遣いはありません。
<<左奥、ハーブ類など冷蔵ケースに入ってます。>>
<<BIO商品です。>>
ドイツは、これらのハードディスカウンター、またREWE、EDEKAなどのスーパーマーケットチェーンがありますが、どこも特徴あり、おもしろい。また、レポートは別途書きます。そして、日曜・祝日はお休み。10月3日はドイツ再統一の日でお休み、どこも閉まっていて、困りました。
ALDI、LIDLは、いわゆるボックスストア(段ボールのまま陳列する)と言われるハードディスカウンターが存在します。この2チェーンは、今や大西洋を越えて、米国で熾烈な争いを展開中。日本でも、ダイエーの中内功さんがこれらをみてボックスストアをもってきて、今では、ビッグAとして残ってます。無駄のないやりかた、ドイツらしいです。また日本にも来ていますが、業務向けのキャッシュ&キャリーのMETRO、おもしろい流通業態がドイツにはあるのです。