モンテネグロは、一人当たりのGDPは、約8千ドルで、数%程度の伸びで経済発展をしており、EU加盟を目指しており、通貨はユーロが使われています。お店など着席して飲むコーヒーが1ユーロ、首都のヒルトンホテルが1万5千円ほどです。先進国というほどのレベルではないですが、可能性を秘めた国でもあります。
<<ピザとクレープ店の美人店員さんたち、ピザとクレープは1ユーロです。>>
<<物価は安くて、じゃがいも1キロ0.8ユーロ>>
<<市場の入り口では、立ってものを売る人もいます。>>
やはり、そういうところには、外国からの投資が盛んで、そのような投資による事業を目にすることがありました。
幹線道路から細い山道に入って1時間ほど車で走った山中に、突如開けた、どえらい規模のワイナリーに行きました。ジョージアワインのように、アンフォラという素焼きの陶器で発酵させるクヴェヴリという製法を導入しており、素晴らしく美味しいものでした。ラベルも洗練されたデザインで、こんな山の中で誰がと思うと、やはりオーナーは、ロシアの方でした。
一方、国が株式の半数以上を所有するという国営のワイナリーにも訪れましたが、こちらはえらく安価。旧ユーゴスラビア時代に戦闘機を格納していた地下の洞窟を利用していて、ワインもよい質ですが、あまり商売気がなく、、、ワインも大変リーズナブルな価格でした。
モンテネグロには、グラナッツという独特のぶどうがあり、水もいい、おいしいワインが出来る素地はあるようです。多くのワイナリーが外国からの投資を集めているようです。
話は飛びますが、中国からのODAにより、巨大な橋が建設中であるのを見ました。恐ろしい高さの橋ですが、工事は難航しているようです。この橋については、ロイターの記事にもありますが、中国からの融資を受けたモンテネグロは、かなりの負債を抱えてしまっているようです。他にもいくつかこうした例があるようで、政治に対しては、国民からの不満が募っているとのことでした。
<<恐ろしいまでの高い橋梁、なかなか工事が進まないようです。>>
ちょうど、その不満を吐き出すような大規模なデモにも遭遇しました。かなりの人数が参加しており、ドキドキしてしまいました。
バルカン半島は、古代より、西欧とオスマン帝国との侵略の歴史、またその後は民族間の紛争と、あまり明るい歴史のイメージがありませんが、現代においては、中国も加わっての覇権争いが絶えないのだなあと、興味深く感じました。
モンテネグロは、ワイナリーがたくさんあります。このページには、素敵なところが掲載されています。