バルカン半島の小さな国、モンテネグロに行ってきました。特に目的はないのですが、日本から三味線、長唄、琴、鼓、笛、お師匠さんたちが邦楽を披露するので一緒に来なさいとモンテネグロ駐日領事事務所のOさんに誘われ、ワインがおいしいのだと聞き、ご一行に参加してきました。
<<首都ポリゴリッツアから内陸に1時間ほど車で走ったあたり、修道院の裏にはにはミツバチの巣箱、向こうの山には雪が残っています。>>
モンテネグロは、福島県ほどの小さな国土の9割が山岳地帯に占められています。その名は、イタリア語で黒い山という意味ですが、内陸に入ると石灰岩のカルスト地形が延々と続きます。またアドリア海に面した沿岸は風光明媚で、世界遺産となった街や教会などがいくつか残る素晴らしいところです。山が多く、それほどに大きな産業はないようですが、石灰岩には多くのボーキサイトが含まれるらしく、アルミニウムの精錬が盛んだそうです。食文化は、これぞモンテネグロ!というのがあるのかどうかわかりませんが、肉、魚、じゃがいも、豆、フルーツが豊富で、これらをシンプルに調理したものを毎日食べていました。首都ポドゴリッツアには、ピザ屋さんも多く見かけられました。
<<隣国のアルバニアにもまたがるスカダル湖上で、Priganiceというドーナッツ、はちみつをたっぷりつけて、チーズがまたおいしい。>>
<<チーズは、市場で甲やって売られています。豆腐みたいです。>>
人々はなんとなくのんびりしていて、聞くと、モンテネグロ人は、世界でいちばんの怠け者であることを自他ともに認めているそうです。なんと「働かないための十戒」まであるそうです。
1.人は疲れるように生まれてきている、だから休みなさい。
2.自分自身を愛するように、ベッドを愛しなさい。
3.夜しっかり眠れるように、日中は休みなさい。
4.働いたらダメ、労働は命とりです。
5.だれかが休んでいるのをみたら、それを助けてあげなさい。(一緒に休みなさい)
6.できる限り働かないようにしなさい。なるだけ労働は人にゆずりなさい。
7.休みなさい、休むことで亡くなった人は、誰一人いません。
8.仕事が原因で病気になることがあります。若いうちに死んではなりません。
9.もし万一、働きたいと思ったら、まずは座って待ちなさい、しばらくその願望は消えるでしょう。
10.誰かが飲み食いしていたらそっと寄り添いなさい。誰かが働いていたら、その場を離れて、彼らを邪魔してはなりません。
あくせくやっている日本人とは対極ですが、、「働き方改革」の見本になりそうです。
モンテネグロ人は、世界でも最も身長が高いと言われ、その昔は、オスマン帝国軍の侵略を山から石を落として防いだともいわれる勇敢な人々ですが、、待ちゆく人の顔を見ていると、なんとも温和な顔で、そして美男美女が多いのです。
いろいろ謎の多いモンテネグロ、しばらく、聞きかじった情報を綴っていきます。
<<おお!車窓から気になるポスター、モンテネグロは水球が強いのだそうです。>>
<<手を振ると、気楽に手を振り返してくれる若者たち 失業率は17%だそうですが、、>>
<<アマングループがヨーロッパで最初に目を付けたのが、ステファン島、宿泊者しか入れないプライベート島です。>>