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post by Fumi Michihata
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食品スーパーはもっと二極化する 米国

2018年10月 8日 16:21 - Miki Michihata

  サンフランシスコ、ポートランドと来て、今シアトルに向かっています、つもりが、実は、ポートランドの駅で待機し、すでに6時間です。予約したグレイハウンドバスがキャンセル、しかもその後のバスには全員乗れないとのこと(知らされたのは出発予定時間から1時間後!)で、次のバスもきっと期待できんと、アムトラックの駅に駆け込んだら、シアトル行きの最終便のチケットが取れまして、、、トホホな状態です。


(アメリカって複雑なところ)

 ポートランドのユニオン駅のラウンジ(一応ビジネスシート利用客用です)は、長距離電車で遠方へ行く乗客でいっぱいで、白人の高齢ご夫婦ばかり、日本人の私がいていいの?という雰囲気です。対して、グレイハウンドの待合所は、人種もいろいろ、若い人や子供づれの家族がいっぱいでした。この様子やサンフランスコやポートランドで街を歩き、感じたことが、この旅で持って来た本に内容に合致することがあり、読み直してしまいました。

 その本は、「未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか」というタイトルで、ジャーナリストの大野和基氏が、ジャレド・ダイアモンド他、最近世界的ベストセラーを飛ばした世界の知8人にインタビューしたもので、アメリカの中間層(もはや死語)について、なんでトランプが大統領に選ばれたのか、など考察が興味深いです。


 アメリカ経済は成長していると言いますが、ほんまかなと疑います(数字は伸びているんでしょうけど)。ホームレスや街で野宿する人たちを目にする機会も多く、エコな街、ポートランド!といっても、空き店舗も目立ちます。また、サンフランシスコ、ポートランド、シアトルは、ホテルの値段がめちゃ高く、7月に泊まったNY以上の金額です。IT関係の仕事に就く給料の高い人が集まってきて、サンフランシスコ、シアトルあたりは住めないような価格になっていると聞きます。改めて、ITで突き抜けたプロフェッショナルと旧中間層、また旧来の階層、人種、そして女性など、様々な隔たりが社会にあるのだなあと肌で感じます。

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<<サンフランシスコの坂の上、高級住宅地の丘とチャイナタウンを分ける結界!>>


 食品スーパーも明確に分けられるようになったなあと感じます。もちろん、それらの層を超えて、たまに金持ちがコストコに行くことはあるかもしれません(逆はあり得ません)。Whole Foods(Amazon)とWalmart、Trader Joe(可愛いパッケージで日本のガイドブックには、お土産におすすすめとありますが、実はドイツのハードディスカウンターAldiの運営です。)は、はっきり客層が二分されたなあと思います。


Zupan's Maraket.jpg

<<Zupan's Marketの鶏肉売り場、non-GMO、no-hormone、local、free-gage、vegetable-feedなど様々な言葉が並びます>>

 

 帰ってまたまとめますが、この度は、金持ち向けには、グルメスーパーをいくくつか紹介しておきますね。サンフランシスコ、ポートランドのスーパー視察の一つにお加えください。といっても、私の大好きなスーパーは、バークレーのBerkeley Bowl です。


 サンフランシスコ GUSS スーパーマーケットhttps://gussmarket.com/

                                 Bi-Rite マーケット http://www.biritemarket.com


ポートランド   Zupzn's マーケット https://www.zupans.com/

         New Season マーケット https://www.newseasonsmarket.com/ 

                           


大野和基著「未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか」PHP新書

 8人のベストセラーを全部読んだ感じになれるから、めちゃお得な本。


この記事の執筆者:
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道畑富美
食品スーパーはもっと二極化する 米国
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