さて、中国最後のレポートは、コンビニです。中国では、コンビニ市場は二桁成長が続いています。個人店からスタートしたよろずやのようなものから、日本スタイルのコンビニまで、様々なチェーンがひしめいています。商品タグにRFIDをつけて管理する無人コンビニもかなりの数があるようで、なかでも2015年12月に開業した、スタートアップによるBINGO BOXは、すでに300店舗以上を展開しているそうです。アリババ、京東も負けておらず、BINGOBOXはじめ、無人コンビニの展開に力を入れているようです。
<<おそらく個人店、朝は葱餅やおかゆをつくって出して、飲み物も売っています。おいしそう!>>
<<上海のファミリーマート イートイン用の机といすが揃っています。>>
コンビニのシェアは、美宣家、蘇果、紅旗連鎖、そしてファミリーマート、セブンイレブンと続きます。中国では、セブンイレブンよりファミリーマートの方がひとつ抜けています。実は、ブランドは日本発ですが、中国でファミリーマートを運営するのは、台湾企業だそうで、上海の友人曰く、台湾人は言葉もできるし、商売が上手とのこと。
シェア争いはさておき、中国のコンビニのおもしろいところは、おかずのぶっかけ飯弁当が店内調理で提供されているところです。すべてがそうではないですが、ご飯を炊いて、おかずの数種類を保温ポットに入れておいて、ご飯におかずをのっけます。うーん、これが、おかず9元、ご飯2元で200円足らずですから、いいですね~。おいしそう。
便利蜂(中国語で何と読むのかわかりませんが)というきれいめなコンビニをあちこちに見かけましたが、店内のキッチンには、スチームコンベクションやごはんを盛る機械もあって本格的に調理をしている様子がうかがえます。サラダや冷たい麺も並びますが、やはり温かい、出来立てのものが求められるのでしょう。
<<便利蜂の店内キッチンは、本格的。スチームコンベクションやご飯を盛る機械などナンでも調理できそうな装備です>>
<<同じく便利蜂で、冷たい麺も多種類並びます。冷たいものも食べるように変わってきています。>>
どこのコンビニでも、弁当、サンドイッチも、カットフルーツ、サラダも、どれもなかなか質が高そうです。見た目もとても美しいです。先の友人が、ファミリーマートのお弁当のご飯がふっくら美味しいと言うので、かつ丼などを買って帰り、食べてみました。スーツケースの中で横になってしまいましたが、うん、なかなかの出来です。
<<ご飯とカツ、そして玉子は別添ですが、、なかなか行けます。約20元>>
規模の大きさがコンビニ業界の勝敗を決めてしまうのか、ただ無人で簡単・便利という点だけでなく、美味しく、質の高い品揃えが重要なポイントでもあります。
今回の上海と北京の視察を簡単にまとめています。Amazon kindle「北京・上海 「新小売」視察レポート 」として読めますので、よろしかったら、ご購入下さいませ。