位置情報、決済情報、なんでもお見通し。グリニッジビレッジのカフェでクレジット決済して、店内のWiFiにアクセスしたら、メールに決済情報が入ってきました、ええ!何にもお伝えしてないんですけど、、ちょっと怖くなってしまいました。インドで行方不明になった3,000人の子どもたちが顔認証で特定できるという記事がありましたが、もう私たちは、ビッグデータの中にいるのですね。良いようにも悪いようにも活用されていくのでしょうね。
<WiFiにアクセスしたら即座に送られてきたレシート>>
(昔のダイエーといかりスーパー)
そんな時代の食品スーパー、なんでもamazonかというとそうでもないです。郊外へ行くと、ほっとする買い物風景がありました。ボストンを中心にぐるりと回る95号線は、東京の外環状線のようなもの、この95号線に沿って、ローカルスーパーマーケットを視察しましたが、これぞ昔のアメリカ!という場面に出くわしました。
オーナーの交代をめぐって顧客による不買運動が起こったという 地元顧客の圧倒的な支持を集めるMarket Basket(その話は、本にもなって、日本では、リテイルライターの太田美和子さんが「奇跡のスーパーマーケット」というタイトルで訳本を出されています)を見てきました。日本からの流通業視察団がよく訪れるWegmans は、Market Basketと、出店地域の範囲は異なりますが、同じくらいの店舗数(両社とも約80店)で比較の対象としやすいかなと思います。かたや、コテコテのローカルスーパー、かたや、高級住宅地発祥のグルメスーパーで、関西でいえば、昔のダイエーといかりスーパーという感じでしょうか。
<<閉店間際のWegmansで食べたお惣菜類、弁当スタイルも増えています。餃子も人気>>
<<Market Basketの野菜は、アジアものなど豊富。さまざまな人種の顧客に対応しています>>
ほかには、ボストンのダウンタウンにも店があるRoche Bros、ボストン市内を中心にStar Market, そして小さいチェーンながら特色あるTrucchiを見て回りました。車で走るだけで、通り一本で町の雰囲気ががらりと変わることがわかりますが、それぞれの地域で、それぞれの特色があって、地場らしい品ぞろえやサービスが提供されています。また利益を確保する商品づくりなど、本当に工夫がされています。
こてこてローカルスーパーでは、子ども連れで家族でやってきて(また子だくさん)、カートいっぱいに買い物しておられます。ガロン単位のミルクなど、大家族・まとめ買いがまだまだ健在です。もちろん、カット野菜、惣菜、冷凍食品と手間のかからないものもありますが、野菜、肉、魚の生鮮品も充実。なんとなくほっとする雰囲気です。
<<子どもも多いし、食べる量も多いから、たくさん買い物しています>>
都市部だけを見ていたら、見落とすことがいっぱいあるなあと思います。大家族、高齢者、車でまとめ買い、、今の時代否定されているものが、日本の地方にもあります。実店舗がなくなっていくような論調もありますが、いろいろな意味でスーパーマーケットの生き残り策は、このローカル・こてこてスーパーにヒントがあるように感じました。
続きは、レポートに記します。