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post by Fumi Michihata
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カルフールエクスプレスは、ローマのまいばすけっとだ!

2019年2月 7日 23:08 - Miki Michihata
イタリアへ行ってきました。パックツアーで南イタリアのかかとの方までを巡る、ガチガチ団体行動でしたので、得意の怒涛のスーパーマーケット巡りはできませんでした。が、わずかの隙を縫って、いくつか見てきましたので記しておきます。

(都市はカルフールエクスプレスが増殖中)
 イタリアは、2017年秋以来、ローマは6年ぶりくらいですが、街並みは変わらず、町全体が美術館。いつ来ても変わりません、ただし観光客はめちゃくちゃ増えています。住んでいる人は、さぞかし住みづらいだろうなあ、家賃も高いし、物価も高そうです。半日ほどバスと徒歩でローマ市内を見ましたが、Carrefour expressが目につきました。日本からは撤退してしまったフランスのカルフールスーパーのコンビニ版。まいばすけっとのような存在です。単身世帯も多いだろうし、日本同様、こういたコンビニエンス業態への需要は高まるばかりでしょう。
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<<いたるところにこの看板が、街の色合いに合わせて落ち着いています。>>

 2店舗行きましたが、売り場は30坪足らず、青果物は、カット野菜にフルーツ。そしてガスパックでロングライフの精肉、そしてハム・ソーセージなど肉加工品や飲料・乳製品などのチルド棚、そして冷凍食品はあまり置かれず、グローサリーではい終わりという具合。イタリアは、日本のスーパーマーケットのような惣菜コーナーはあまりなく、すぐ食べられる、温めて食べる、ready to eat, ready to heat惣菜は、あまり売られていません。パニーニのようなサンドイッチがある程度で、多くは、しっかり包装されたロングライフレディミールがほとんどです。ただ、イギリスのようなそれほど品揃えは多くありません。
carrefour_express_produce_section.JPG
<<欧州のスーパーはこういうドア付がほとんど、すっきりして見やすい。カットサラダは1ユーロ均一が多い。>>

 ミラノ住む、頼りになる知恵袋役の友人に、探してもらったカルフールのサイトによると、イタリアにおけるカルフールの店舗数は以下の通りです。イタリアでよく見かえるSPARを買収しつつ、店舗数を増やしているのだとか。ローマ市内では、コンビニスタイルに需要があるのですね。
50 Carrefour Hypermarkets (including 1 franchise), 
406 Carrefour Market supermarkets (of which 215 direct and 191 franchising),
602 points of sale of Carrefour Express (of which 179 direct and 423 franchises),
13 Cash and Carry (Docks Market and GrossIper) 
3 Supeco points of sale.

(田舎はさらにのんびり)
一方、田舎にいってみますと、観光地であるアマルフィーでは、露地の奥の方にスーパーマーケット(チェーン店のようです)地元の人でごったがえしています。クネクネ道の続く半島に住み、人々は、バスに乗ってこのアマルフィーにやってきて買い物をするよゆです。アマルフィーは、ベネチア、ジェノバ、ピサに続く都市国家の名残、大きな協会もあって、このあたりで最も店や人が集中するところです。海に近いので魚など生鮮品は専門店で購入するのでしょうが、なんでもそろうスーパーマーケットは重宝される存在です。
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アルベロベッロというイタリア半島かかとの方にある街のCONADものぞいてみました。CONADは、生協で、COOPの次に大きな生協チェーンです。田園風景が広がるこの街では、素朴なもの。加工品もそれほど凝ったものがなく、パスタソースなども種類が少なかったです。
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<<日曜日は、朝8時から午後1時半までの営業。車の少ないです。>>

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<<こういうチルドの生パスタも豊富です。持って帰りたい!>>

イタリアは、日本同様、出生率も低く人口は減少しています。高齢化の進んでおり、一世帯当たりの平均は、2.4人と日本と変わらないですが、なんとなく大きなテーブルで、食卓を囲んでいるイメージがあります。ほんとうにそうなのかどうかわかりませんが、スーパーマーケットを見る限りでは、ready to eat, ready to heatの惣菜も見かけない、英国にあるようなレディミールも見かけない。惣菜専門店があるわけではく、どうも調理をしているような感じなのですね。

特に、イタリアでは南北問題と言われるほど、ミラノやトリノなど北の年は豊かで、南は貧乏かつ危険。皆肩を寄せ合って食卓を囲んでいるのかなと、想像の域を出ませんが、田園風景は、ぶどう、オリーブ、穀物など畑が広がり、食べることは、それほどお金がかからないのかな~と、今回はちょっと調査不足でありますが、ちょうど季節のオレンジの瑞々しさがわすれられません。
amalfi_people.JPG
<<お友達と会えば、おしゃべりがとまりません、イタリア人>>
この記事の執筆者:
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道畑富美
カルフールエクスプレスは、ローマのまいばすけっとだ!
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