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豊洲市場に期待!

2018年1月21日 14:45 - Miki Michihata
 11月に豊洲への移転が決まって、さあ、もう見学するのも最後のチャンスかと。ある青果仲卸の社長にお世話になり、青果部門、水産部門と見学させてもらいました。何度か来ていますが、青果のセリを見るのは初めてです。セリで取引されるのは、日本の卸売市場全体においても取引額ベースで10%ほどの少数派。最近は、売る側と買う側で価格を決める相対取引(あいたいとりひき)、また市場を通さない市場外流通は、40%に及びます。農水産物を集め、価格を決めて、需要者に販売するという場が多様化していること、買う側もチェーンストアなどの大口需要者であり、産地も大型化していること、また、カット野菜など加工された農水産物に需要が高まっていることなどが背景にあります。
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<<今日は少な目で千トンくらいかな~という青果集積場>>

それでも、セリ人たちが、数字を表す独特の符丁を指で示して、瞬く間のスピードで価格決定がなされる様子には、びっくりしてしまいます。AIより早いで!また、それぞれの仲卸ごとにも符丁があるそうです。暗号化して他社に価格を見せないための符丁だそうで、プロの商売人魂を感じさせてくれます。

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<<お立ち台が、次々置かれて、価格が決まっていく>>


 ターレー(荷物を運ぶ、市場独特の小型トラック)が行きかい、活気あふれる市場ですが、昭和10年に設立以来、空襲も免れて、建物はそのまま残っており、正直、不衛生な部分も多々あります。あまりに老朽化し、土足で不特定多数の人が入っていける市場は、食の安心安全面においては、問題が山積しています。

さっさと移ればいいのに、、で、豊洲市場に行ってみました。何もない!また東京都が厳重(風)に立ち入りを管理しています。新しい市場は、天井も高く、広々。何よりトラックでの荷の出し入れがスムーズにいく動線となっています。従来型の「田」の字の4コマがくっつき、店と事務所が1階2階の一体型を移行したものと、店部分と事務所がまったくわかれた新タイプの二種類があります。また中央の立体型の冷蔵庫も完備されており、使い勝手がよさそうです。また築地もありますが、テストキッチンも併設されています。がらんどうの市場ですが、おそらく機能的に動きそうな市場です
なんで早く移らんかったん!?
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<<温度記録計かな?立体冷蔵庫>>

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<<各ブースごとにセンサー付きで開閉できる扉付き>>

 ご承知の通り、築地市は、青果と水産部門からなり、プロが売買する場内と場外に分かれています。場外は、今や観光スポットともなり、消費者向けの販売施設もできています。この部分は移転後も残るそうです。取引が減少の一途の卸売市場ですが、豊洲新市場で、新たな卸売市場の機能に期待をします。

(参考資料)
 東京都中央卸売市場 市場取引情報

 農林水産省 卸売市場を含めて食品流通構造について 2016年10月


この記事の執筆者:
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道畑美希
豊洲市場に期待!
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