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post by Fumi Michihata
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調理しない時代、卸売市場跡イオンモール神戸南

2017年7月 3日 21:55 - Miki Michihata
今年の上半期のビッグニュースは、なんといっても、アマゾンによるホールフーズ買収。近い将来、リテールのあり方が根本から覆るであろうという予感を、誰しもが感じたはずです。日本国内ででのアマゾンの取扱額が1兆円を超えたそうですが、ますますオンライン化、アマゾン化が進むでしょう。
 食品分野では、料理もしないし、「買い置き」なんて概念がなくなり、「食べたいときが買いたいとき」と即時性が求められるようになります。コンビニは、何とか頑張っているけど、大きな売り場をもつGMSは軒並みダウントレンドに、スーパーマーケットもかなり厳しい局面を、今後迎えることでしょう。

 この週末オープンしたイオンモール神戸南へ行ってきました。なんと、場所は、中央卸売市場の跡地です。卸売市場はなくなったわけではなく、道を隔てて二つあった市場が片側だけとなり、片側にイオンモールが建ったというわけです。東京都の築地市場はどうなるのか、、規模は小さいですが、卸売市場再開発、先発隊です。
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<<市場から丸魚を売っている裏では、海鮮丼やすしが食べられる>>

(惣菜は、生鮮品だ。)
 計画の半分しか開業していませんが、生鮮ゾーンは、卸売市場との連携をアピールし、青果と水産物が大胆に並んでいます。お魚も鮮度のいいものが並び、売り場の反対側では、海鮮丼が味わえるカウンターやテーブル席が設けられています。確かに新鮮で、安い。。
でも、丸まま野菜や調理を必要とする丸魚は、売れづらそうに感じました。「卸売市場直結の鮮度」が、見た目に楽しいのですが、今の生活スタイルには、あまり響いてきません。
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<<タスマニアビーフ売り場では、スキレットパンをおいて、おしゃれな食卓を提案>>

 生鮮売り場の奥には、イオンスタイルという新しいイオンの業態が続きます。イオンスタイルとは、イートインスペースがあって、惣菜充実、なんとなく非日常を演出している業態と、私は理解していますが、惣菜類が売り場の多くを占めていて、イートインスペースは、パンや惣菜を買って召し上がっているご夫婦や家族連れでにぎわっていました。
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<<試食もできるというリワードキッチン惣菜は、デパ地下並みのものもある>>

惣菜の品揃えも、高質感を演出しています。「リワードキッチン」と題するちょっと高めの惣菜(頑張った自分へのリワード(ごほうび)という意味だそうです)。ちょっとムズムズするネーミングです(笑)。さらに、ワインと合わせたキッシュ風惣菜、デパ地下惣菜のような(価格も)サラダやローストビーフなどお洋惣菜、焼き立てピッツア、そしてお寿司、、と続きます。キレイな売り場で、見ていて楽しいのですが、リワードなら、スーパーじゃないところで買いたいし、プラケースに入れて買い物かごに入ると、いつものスーパーの惣菜と化してしまいます。スーパーマーケットという場で、高質感を訴求するのは、難しいなあと感じます。
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<<ワインと一緒に、おしゃれ風な惣菜を提供している>>

 今や、惣菜は、生鮮品です。食べたいときが買いたいとき、いや、買いたいときが食べたいとき?いずれにしても、惣菜の鮮度とは何か、追求すべきではないかなと考えています。リアル店舗の優位性は、買い物体験と鮮度(そのうちに、どちらもネットが超えていくはず)です。生鮮品である惣菜の鮮度、どう考えますか?

この記事の執筆者:
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道畑富美
調理しない時代、卸売市場跡イオンモール神戸南
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