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post by Fumi Michihata
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ベトナム イオンモールは家族連れであふれる 

2017年3月16日 13:58 - Miki Michihata
 ホーチミンとホーチミンから南へ3時間ほどのメコンデルタ地帯へ行ってきました。
ベトナムは、ここ数年約6%の経済成長が続き、一人あたりのGDPは、2014年に2千ドルを超えています。すでに、ホーチミンでは、4,500ドル、首都ハノイでは、3,350ドルと、都市部はもうすっかり豊かになってきています。これらの都市部では、最低賃金は、昨年より7%も上がり、375万ドン(日本円で約18,750円)です。街頭で売っているバインミー(ベトナムのフランスパンサンドイッチ)やフォーなどは、80円ほどですので、だいたい日本の10分の1の物価という感覚ですが、、日本同様高いものもいっぱいです。
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<<バンミーに並ぶ女性たち、当然家で調理しないだろうな>>

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<<ホーチミン市内の子供服やさん、子どもが多いのですね>>

(イオンモールで本気で買い物しているファミリー客)
小売業では、パパママストアがほとんどで、モダントレード率は、ホーチミンで37%、ハノイで16%というベトナムで、イオンは、ホーチミン郊外に3店、ハノイに1店をイオンモールを展開しています。そのひとつ、ホーチミンの空港近くのタンフー・セラドン店へ行ってみました。2014年に開業したベトナム1号店ですが、日曜日だったせいか、すごい活気。駐車場じゃなくて4千台収容のバイク駐輪場は満杯で、人々の新しいものを見たい!買いたい!という熱気にあふれています。日本風のスイーツやおすし(中島水産のおすしです)も人気、皆カートにかなりの買い物をしていて、レジは大行列。外食では、日本からの丸亀製麺やペッパーランチもあります。おもしろいのは、フードコート。ほとんどが鍋セットを売る店が並んでいることです。ここも、とにかくファミリー層。今後、このフードコートも多業種がはいり、変わっていくことでしょう。ベトナム人の平均年齢は、30.8歳と若い、人口9,073万人と、今後流通業や外食業とって、有望なマーケットです。
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<<しっかり買い物して、レジにならぶ人の数!>>

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<<イオンのフードコート なべばっかり。1人前150円くらいです>>


(バブルです)
 イオンモールの周りには、どんどんマンションが建設中。空港も近く、立地もよいのでしょう。聞いてみると価格も日本くらい高い。ホーチミンから車で4時間ほど、メコン川を越えたところの、カント―という街に行きましたが、ここの土地やマンションの価格も聞いてみると恐ろしい価格となっていました。聞けば、中国からの投資が集まり、価格をあげているのだと。ベトナム人は、中国のことはあまりよく言いませんね。
まさにバブル、危うい感じですね。現在、都市部には、34%の人々が住んでおり、益々都市化が進み、格差も広がっていく。女性は、子供を産まない(現在、合計特殊出生率は1.89)、他のアジアと同じような姿になっていくのでしょうけど、確実に経済成長はしていく、日本のフードサービス業にとって、進出するなら、今、という感じの市場です。

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<<カントーのメコン川沿いに開発された住宅地、数億円するらしいです!>>

参考:世界銀行データベース

 
この記事の執筆者:
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道畑富美
ベトナム イオンモールは家族連れであふれる 
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