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post by Miki Michihata
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モノを売るより、来てもらって地域のファンを増やせ!

2015年2月14日 21:47 - Miki Michihata
 先日、スーパーマーケットトレードショーと同時に、食品産業センター主催「ふるさと食品フェア」が開催されていました。47都道府県から、中小、零細規模のメーカー、生産者団体が出展し、開発した商品を展示していますが、誰かれなく試食させ、パンフレットを配布する。これで商談に結び付くのか、、かなりギモンに思います。

 農商工連携にはじまり、6次産業化推進、そして今年度は「地方創生」のかけ声もひときわ高く、今までにもまして、補助金がたくさん舞い降ります。平成27年度は交付予算が約27億!2013年に発足したA-FIVE(農林漁業成長産業化支援機構)、官主導のファンドにも数百億円がうなっていると聞きます。補助金が、悪いというのではありません。地方の資源を商品化し、サービス産業化させようという取り組みは、素晴らしいことですし、補助金を得て成功を収めている事業体も少なくはありません。でも、ふるさと食品フェアを見る限り、その裏では、全国一斉在庫の山ができているに違いありません。
furusatoten.jpg

 補助金がうまく機能しないことについては、多くの人が指摘しているので、ここではあえて書きませんが、なんかもっと違うことできないのかなと思います。ひとつは、商品開発やるならもっと大きな地域単位で、均等バラまきではなく、強いところに注力する。そして、もうひとつは、観光、人に来てもらうことです。
fukuieuorpeken.jpg<<福井のソースカツ丼は、県内にのれん分けした店がたくさん、県外には出店してないようです。行って食べるが価値あります。>>

 
 地方の多くの事業者は、首都圏に売ることを目標としています。首都圏で売ることが、果たしていいことなのかなと思うことがありました。先日、大宮と金沢の往復する北陸新幹線の試乗会に参加したのですが、金沢駅で、大宮に戻る列車の出発まで、改札を出て30分の自由時間がありました。新しくなった金沢駅の物産売り場で、金を落とせ、とのことです。さて、何を買って帰ろうかと物色したのですが、ほとんどが東京で買えるものばかり、駅の売り場に出店しているような企業は、すでに東京に売り場を確保しています。デパ地下の諸国名産コーナー、アンテナショップ、、、。「なんにもないなぁ」と、結局何も買わずに、駅ナカのコーヒーショップで一休みしただけでした。やはり、お土産は、その場所でしか買えないものでないと価値がないなあと感じました。 
borugaraisposter.jpg<<福井県越前市の市職員が、市の職員という立場でなく、市民としてボランティアで頑張っています。ボルガラー協会>>


 また、最近はふるさと納税ブームです。地方自治体へ寄付をすれば、減税となるわけですが、その寄付の見返りに、特産品が送られるというしくみです。どこの自治体もが参入すると、お手頃価格で特産品を買える通販と化してしまい、その地域への思い入れは、どこへやら、、モノの競争に陥っています。人と土地との関係が欠落しています。
 土地とのつながりなんて、えらく感情的なのですが、学生を見ていると、一度インターンシップなどで訪れると、深く人との関わりができて、何度も通い続ける傾向が強いように思います。若いから影響を受けやすいのかもしれませんが、、いずれにしても、モノではなく、その土地に一度来てもらって、土地を知って体験してもらい、ファンになってもらう。まずは観光に力入れた方がいいんじゃないのかなと。現状では、観光と農林水産、産業、ぜーんぶ縦割り、これも乗り越えるべき大きな壁です。

*)写真と文章はあまりリンクしてないんですが、2月2日、3日と福井県庁、越前市、坂井市、坂井市三国の観光連盟、福井市コンベンションビューローとお話を伺ってきました。そんで7日は北陸新幹線に試乗してきまして、7年後に予定される北陸新幹線の福井への延伸を待ちわびる(いえいえ、待ちわびることなく、積極的にアクション起こされています)福井の皆さん、頑張ってください。










 

この記事の執筆者:
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道畑美希
モノを売るより、来てもらって地域のファンを増やせ!
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