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post by Fumi Michihata
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おフランス冷食、ピカール商品をイオンで販売

2014年12月14日 19:25 - Miki Michihata
 11月下旬にオープンしたイオン多摩平の森店へ行ってきました。JR中央線豊田駅から徒歩3分、このクッキーカッター、いつまで続くのかと思いますが、地元民にとっては、ワンストップでなんでもできて便利なんでしょうね。
多摩平の森店は、イオンが、フランスの冷凍食品専門スーパー、ピカールの商品を導入した第1号店です。ピカールとは、フランス国内では、900店舗以上の店舗をもち、イタリア、ベルギー、スウェーデンにも展開する、冷凍食品特化・専門型スーパーです。生鮮品は全くおいておらず、冷凍ショーケースが整然と並ぶ売り場に、最初は、驚きます。入り口から、前菜やスープ、素材、主菜、そしてデザートというような流れで、顧客は、一方通行の通路を買い物をして、レジまで行くという、なんとも合理的、無機質なスーパーです。
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<<ずらりと冷凍ショーケースが並んでいるだけの売り場>>

 ぐちゃぐちゃ、ごちゃまぜ型スーパーが一般的な日本では、絶対にあり得ない!と思うピカールの売り場ですが、イオンは、まずはスーパーマーケットの中で商品を販売し、近い将来、独立店舗としてピカールを展開しようということらしいのです。 売り場の様子もさることながら、日本市場へ導入するのは、かなりの難関ではないかと思います。

まずは、冷凍食品の位置づけが、日本とフランスでは、大きくかけ離れています。まず、冷凍食品の消費量です。最近の、消費量ベースのデータは探せませんでしたが、三井物産戦略研究所の2014年12月付のレポートでは、冷凍食品の消費額を国別で比較しています。日本は一人あたりの消費額は、44ドル、アメリカ、カナダは、110ドルを超えており、ドイツ94ドル、フランス75ドルと続きます。欧米の半分にも満てません。

 
社団法人冷凍食品協会が発表している日本人一人あたりの年間冷食消費量は、21.7kg、過去、中国からの冷凍食品に係る事件や昨年のアクリフーズ事件などで、ここ数年上がったり下がったりですが、順調に伸びています。しかしながら、冷凍食品が家庭の食卓の主役になる位置づけではありません。あくまで子供のおやつ、弁当のおかず、、の域を脱することができていないのが現状です。欧米の冷凍食品は、しっかり食卓の主役をはっています。そうそう、ピカール冷食は、オフィスでチンしてランチに食べる人も多いらしいです。この価値観の違いを乗り越えるのはなかなか難しい。

picardaeon.jpg   <<フランスをイメージして、高級感を高めた、イオンのピカール商品の売り場>>

 だからこそなのか、小売業界のメーカーいじめなのか、価格、半額セールが当たり前の日本の冷凍食品。ピカールの冷凍食品は、関税もかかっていて、かなり高価です!とリコーロールを掲げて、おフランスイメージを打ち出してはいるのですが、、、売り場にいた売り子さんが、これが売れていますとおすすめしてくれたのは、ミニパイ30個入りは、740円です。本国のサイトを見たら、なんと€3.8がディスカウントで€2.95です。ツナピザは、799円、ハムソーメーカーが出しているチルドピザには、価格では到底太刀打ちできません。
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      <<パーティには使えるかも、、日常には、ちょっと、、>>

 そして、パッケージ!紙容器なども多用しており、エコっぽく評価できるのですが、、手厚い包装になれた日本人には、難しい部分もたくさんあります。クロワッサンもとてもおいしかったのだけど、ふくろにそのまま詰まっているだけなので、持って帰る間に、パンがくっついてしまって、NO GOOD!  個包装に慣れてしまっている日本人は、得意かもしれません。

 グローバルな時代となっても、食生活、そして商品、習慣てほんとうに違います。ピカールのコンセプトは、非常に良いものですが、日本の市場へなると、もっと色々な角度から考えないとダメ!改めて「食」文化って、国境を超えるのが難しいのだ、と感じた次第です。
この記事の執筆者:
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道畑富美
おフランス冷食、ピカール商品をイオンで販売
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