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post by Fumi Michihata
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がっちり組んで地域ブランド、シャンパーニュ

2014年12月 8日 00:02 - Miki Michihata
 シャンパンを浴びるほど飲んで帰ろうという算段で、ルクセンブルクから、シャンパーニュ地方のエペルネ、ランスを経由してドゴール空港経由で帰国しました。あるシャンパンメーカーの日本支社に勤めたことのある知人から「現地で飲むシャンパンは、輸送されたものと全然違う」と聞いていたので、期待は倍増。確かに、ポメリーのメゾン(ワイナリーとは言わないのもカッコええですね)の見学コースに参加しましたが、美味しかった。まあ、雰囲気も違いますしね、、イケメンフランス人から注がれたシャンパンは格別でした。しかし、あまりの円安のために、浴びるほどは飲めませんでした。空港の免税店での値段を見て、東京帰って、カクヤスで買おうと思いました。

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    <<見学コースの最後は、イケメンシャンパン! ロゼシャンパン付きは16€>>


モエ・シャンドン、ヴーヴ・クリコ(この2社もドンペリもモエ・ヘネシー傘下ですね)などのメゾンが集うエペルネの街には、シャンパンのメゾンが並ぶシャンパン通りがあり、両側に豪華なメゾーンが1キロメートルくらい続きます。この華やかなシャンパンのイメージは、どのように培われたのでしょうか。

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    <<お城みたいなメゾンの並ぶシャンパン通りとエペルネ郊外に広がるぶどう畑>>


  シャンパンと名乗れるのは、このシャンパーニュ地方で生産されたものだけ、もちろん、原料のぶどうもシャンパーニュ地方で穫れるものだけと、フランスのAOC(原産地呼称統制制度)そしてEUによる原産地呼称保護制度に則り、決められています。制度によって、しっかりブランドを守っているわけですが、実は、、元々はこのシャンパーニュ地方は、フランスの北部に位置し、ブルゴーニュやボルドーなどのワインの名産地に比べ、寒冷で、良質なぶどうが得られるところではなかったのだそうです。生産者たちが、技術の向上を重ね、どこにもないワインを開発してきたという経緯があります。そして今日に至るまで、さらに品質に磨きをかけ、自社だけの工夫だけでなく、地域の生産者間の切磋琢磨の積み重ねが、唯一無二のブランドを作ってきたと言えます。また、品質だけでなく、ブランドのイメージを高めるコミュニケーション、またパッケージなどのデザインにも惜しみなくエネルギーを投入しています。

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    <<シャンパン通りを抜けたところにある銀行跡を利用したシャンパンバー BANQUE>>


 翻って、日本酒について、極東の国のローカルワインが、世界を闊歩するブランドになりうるのかどうか、国税庁の酒類事業者調査を見てみました。日本酒が最近ハヤりと言われる割には、廃業する酒屋(日本酒製造業)も多いですね、平成9年から24年までに約2,100社から約1,500社に減っています。地方で「酒蔵があったんですけどね~」という建物に出くわすこともよくあります。専業で続けていくのは非常に厳しいようです。しかしながら、売り上げとしては、少しずつ上向いているのだということです。先日、愛知県の酒造業者の方に伺うと、真っ当につくった良い酒が伸びているのだそうです。パック酒などが振るわない。。

輸出を見てみると、それなりに増えているような新聞記事もあります。日経新聞の今年8月24日の記事には、「今年上半期の輸出54億円、過去最高!」とあります。確かに、ここ数年は、前年の1割超え近くまで、、しかし、同じくビールとかウィスキーの輸出は、2割、3割で伸びています。大手ビールメーカーの技術力か営業力かのおかげで、実は、洋酒もののほうが増えているという現実、、、なかなか欧米文化を超えていくのは、難しいものがありますね。

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  <<このあたりの名産スイーツは、ビスキュイロゼ、ピンクのダックワーズ、これもたまらません!>>


余談ですが、現在、フランスでは、地域圏(region)という州が現在22ありますが、それぞれに強烈な個性を発揮しています。この地域圏を統合して(日本の平成の大合併みたいなもの)12か15にしようという動きがあるそうです。政治的・行政的にはまとめた方が効率がいいのでしょうが、、小さな地域というまとまりは、ある意味団結力を高めるのにはよいですよね。

逆に、地域間の連携も大事。日本酒のメーカーも地域で固まって、そしてオールジャパンでも頑張ってほしいですね。


この記事の執筆者:
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道畑富美
がっちり組んで地域ブランド、シャンパーニュ
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