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post by Fumi Michihata
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ポルトガルのユニークな冷凍食品ビジネス

2020年1月 9日 16:30 - Miki Michihata

2020年もよろしくお願いいたします。あっちゃこっちゃいく予定ですが、中東情勢はじめ、ややこしいですね。戦争のない世界平和を祈ります。


ポルトガルに来ています。昨年のANUGA食品見本市で見つけた冷凍食品工場。見学希望を伝えると、快く案内してくれました。美味しく、ポルトガルのバカリャウとジャガイモのコロッケやグラタン、スープなど、家庭的なメニューの品揃えです。工場の製造ラインも、家庭調理の規模を大きくした程度のもので、特別な機械があるわけでもないのですが、


おもしろいのは、このメーカーの展開するビジネス。冷凍食品は、スーパーマーケットなど小売業への販売に加えて、自社販売店を19カ所もち、冷凍食品も販売しているが、冷凍食品の製造ラインから加熱調理前のものを持っていて、オーブンで焼いたり、煮たりして、惣菜としてテイクアウト用に販売しています。もう一つおもしろいのは、レストランを併設していて、同じメニューを提供していること。小売、中食、外食と三つの機能を、同じ商品でやっているという、とてもユニークなビジネスモデルです。

roastchicken_frangos.jpg

frangos_restauant.jpg

 <<テイクアウト店とレストランは白いクロスがかけてあり雰囲気あり、2階もあって満席になりました>>


日本やアジアでは、メニューのバラエティが求められるので、実現にはちょっと難しいかもしれませんが、大いに参考になりました。

おもしろい発想をする人がいるものですね。


今年もできる限り、情報発信を続けていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 


この記事の執筆者:
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道畑富美
ポルトガルのユニークな冷凍食品ビジネス
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